ご飯を炊くのは炊飯器にまかせておけば大丈夫、特にコツなんて必要ない、と思ってしまいがちですが、実は、ちゃんと炊き方の基本を押さえているかどうかで仕上がりに大きな差が出てしまいます。
といだらすぐに水を捨てる
ご飯を上手に炊くには、米のとぎ方がポイントになります。まず、米をボウルに入れ、水をすばやく張ってざっとといだらすぐにざるにあけましょう。実は、この最初の水をすぐに捨てることが肝心です。米は水を入れた瞬間から吸水し、はじめの1分間は特に吸収率が高いため、ここでもたもたしているとぬかくさい水を吸ってしまうことになるのです。また、水が冷たいからといってお湯やぬるま湯でとぐと、吸収率がアップして一層ご飯がぬかくさくなってしまいます。
芯まで水を吸わせる
「とぐ→水を換える」の作業を3〜4回繰り返したら水が透明になってくるので、あとはしっかり水分を吸わせましょう。といだ米を炊飯器に入れ、分量の水を加えたら、夏は最低30分、冬は1時間以上おいて芯まで水を吸収させます。洗ってすぐに炊くと、芯まで水を吸っていないため、芯が硬い感じになってしまいます。
フタを開けずにそのまま蒸らす
行程に蒸らし時間が含まれていない炊飯器の場合は、炊き上がったらよく蒸らしましょう。10分から15分、フタを開けずにそのまま置きます。最後にしゃもじでご飯を底から混ぜ返して余分な蒸気を飛ばすことで、パラパラでふっくらとした照りのあるおいしいご飯に仕上がります。
古米や安い米をおいしく炊く裏ワザ
古米や安い米を使うときは、水360mlに対して小さじ1杯のはちみつを入れて炊けば、ふっくらつやつやの炊き上がりになり、甘みもぐっと増して驚くほどおいしくなります。