レシピ本などを見ていると、いろいろな料理の専門用語に出くわします。
なんとなくは分かる気がするけれども正しくはどうなのか分からない、という方のために、ここでいくつかご紹介してみたいと思います。
水加減の用語
まず、水加減の用語としてよく使われるのが、「ひたひた」「かぶるくらい」「たっぷり」の3つです。意味は、それぞれこのようになります。
ひたひた
鍋に入れた材料の頭が見え隠れするくらいの水の量をいいます。
この状態で煮ると材料が水の中で踊らず、煮くずれしにくいので、里いもやかぼちゃを煮るのに適しています。
かぶるくらい
材料がちょうどつかり頭が出ない程度をいい、「ひたひた」よりも水の量は多めです。
たっぷり
文字通り、材料がしっかり沈んだ状態をいいます。
塩加減の用語
「塩ひとつまみ」と「塩少々」も分かりにくいものですが、厳密にいうとこのような違いがあります。
ひとつまみ
指3本で自然につまんだ量が目安です。
少々
指2本でほんの少しつまんだくらいの量をいいます。
その他の言い回しの意味
その他の、よく出てくる言い回しの意味は次のようになります。
鍋肌からまわし入れる
材料に直接かけるのではなく、鍋の縁に沿わせるようにして調味料を流し入れることをいいます。
煮含める
たっぷりの煮汁でゆっくりと時間をかけて煮ることをいい、材料の中まで味をしみこませたいときに使います。
煮きる
料理酒やみりんなどに含まれるアルコール分を抜くことをいいます。
鍋に入れ、沸騰させてアルコール分を飛ばしてから、他の調味料を入れるようにします。
意味を知れば料理はもっとおいしくなる
これらの料理用語の意味を一つ一つ覚えておけば、正しい調理方法でよりおいしい料理が楽しめるようになるのではないかと思います。