包丁は大きさ・形・値段ともさまざまで、買うのに迷ってしまいますが、今回はその中から、1本でオールマイティーに活躍してくれる包丁と、あると便利なナイフをご紹介します。
幅広く対応できる「牛刀」
家庭でまず持っておきたい1本ということなら、牛刀がおすすめです。牛刀とは万能型の洋包丁のことで、これ1本で肉・魚・野菜・パンなどほとんどの食材に幅広く対応できます。材質は、手入れが簡単でさびにくいステンレス製で刃渡り(刃の長さ)が18〜19センチのものが使いやすいかと思います。値段は、2,000〜3,000円くらいを目安に選びましょう。
細かい作業に便利な「ペティナイフ」
さらにもう1本そろえるなら、ペティナイフがあると便利です。果物ナイフよりはやや大きく、小型の包丁よりは小さめという大きさで、刃渡りも13センチと小回りがきいて扱いやすいので、野菜の面取りや薬味切りなどの細かい作業に最適です。
1本の包丁を用途ごとに使い分ける
ただし、よい包丁をそろえても正しい使い方ができなければ意味がありません。用途に合わせて1本の包丁を使い分けることが大切です。包丁は、刃の中央だけを使うものではありません。もちろん、食材全般を切るときは刃の中央を使いますが、野菜の皮をむくときは刃元に近い部分の刃を、肉の筋を切ったり魚のわたを出したり、あるいは野菜の芯をくり抜いたりする場合には刃先を、ごぼうの皮をこそげるには峰を、というように正しく使い分けましょう。
正しい包丁の握り方と姿勢
また、包丁を使うときは握り方と姿勢にも注意しなければなりません。自己流にやっている人が多いようですが、手のひらで柄を包むようにきちんと握りましょう。握りが安定すれば失敗なくスムーズに切ることができるので、料理の腕も上がります。また、体をまな板に対して少し右斜めに開くようにして立つと、包丁が使いやすくなります。