保険全般に共通することですが、覚えておきたい専門用語があります。
もし、週に一度は事故に遭うならともかく、その時にならなければ目にしない言葉が色々あります。
そこで、いくつかこれだけは覚えておきたいという用語をピックアップしてみたいと思います。
自動車保険の専門用語
契約者
文字通りその保険を契約している人のことですね。
記名被保険者
生命保険もそうですが、自動車保険も「保険を契約する人」と「保険をかけられている人」がいます。殆どの方は同一だと思いますが、異なる場合もあります。自動車保険では補償の対象が記名被保険者およびその配偶者、同居の親族、別居の未婚の子に広がります。
過失割合
要は事故における責任の割合ですね。この割合や支払う保険金額を決めるために保険会社が交渉を代行します。
過失相殺
なんだか不吉な用語ですね。自分と相手の責任をそれぞれ弁償しあうことを指します。これもかみ砕くと、事故はお互い様ということですね。
別居の未婚の子
読んで字のごとくですが、法律上、一度も結婚したことが無い別居のお子様を指します。独身のことではありませんから、注意しましょう。
免責
保険金が支払われないことを指しますが、大きく二つのケースに分けることができます。
- 故意による損害
- 保険で補償されない損害
免責金額
免責と混同しちゃいますよね。免責が補償しないことを指すのに対し、こちらは自己負担金額のことです。自動車を補償する車両保険に設定する人が多いと思います。
等級
1から20まであり、数字が多いほど保険料が安くなります。新規に加入すると6等級から始まり、無事故だと一年毎に一つずつ上がっていきます。
ノークレーム
「苦情無し」ではありません。これもややこしいですよね。保険会社は保険金を支払わなくても暫定的な準備をします。もし、最終的に保険を使わなかった場合、「保険は使いませんでした」ということで使われます。
全損
主に契約している自動車に対して使われるケースが多いと思います。
- 物理的に修理不可能
- 保険金額を上回る損害
このいずれかに該当した場合に使われます。逆に修理可能な場合は「分損」という言葉が使われます。
示談
問題を法的な場に持ち込まず、お互いが和解することを指します。法廷で争う前に話し合いましょうというわけですね。「事故の当事者間で話し合いをまとめる」ということではありません。万が一、事故に遭い、相手から「○万円で示談しよう」と持ちかけられても応じてはいけません。示談書を作成し、双方が同意すれば署名・捺印することが一般的です。この交渉、手続きは保険会社が代行してくれます。
おわりに
ちょっと疑問に思い、保険会社のサイトを調べても「民法第○条×項において〜」なんて文章が記載されていることが多いですよね。ここ数年で大分かみ砕いた説明になりましたが、まだまだ日常生活とは縁がない言葉ばかりです。
自動車保険は弁当箱 - 分かりやすく事故に備える記事メニュー
<ライター:森村仁>