対人賠償保険とならんで弁当箱のご飯にあたる保険ですね。事故で他人の財物を壊してしまった場合に支払いの対象になります。まず、勘違いしやすいのは、あくまで他人が所有・使用・管理している物が対象で、自分以外の人間が所有・使用・管理している物ではないということですね。自分以外の人間と定義してしまうと、配偶者や同居の家族もふくみますからね。家族は他人ではありません。
こんなケースも対象
酒酔い運転で事故を起こしてしまった
ここ数年で罰則や取り締まりが非常に厳しくなりましたが、飲酒運転は後を絶ちません。保険会社も飲酒の事実が判明すると支払いを取り下げます。ただし、これは自分のケガや契約している自動車に対してであって、他人の財物を損壊してしまった場合は補償されます。これは対人賠償保険も同様です。
単独事故で標識を壊してしまった
標識はただ立っているわけではありません。国土交通省や自治体が管理している物です。標識やガードレールも弁償しなければならない場合は対象になります。
他人のペットとぶつかった
家族同様にペットを飼っている方には酷な話ですが、他人のペットは対物賠償保険の対象になります。
こんなケースは対象外
厚意で友人に貸していた車とぶつかった
名目上は友人にあげたけれども、手続きが面倒で所有名義を変えていなかった。誰が見ても友人の所有物でも、所有名義が自分なので対象外になります。ちょっと切ないですね。
事故現場で興奮して相手の車を蹴っ飛ばした
事故直後は誰でも興奮状態にあるわけですが、だからといって暴力はいけません。車でぶつかった部分は対象になりますが、蹴っ飛ばした部分は対象外です。
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<ライター:森村仁>