もう一品、おかずが欲しい
お弁当も、いくら豪華なおかずが一品入っていても、卵焼きやポテトサラダといった、もう一品があると無いとでは食べる楽しみも半減してしまいます。搭乗者傷害保険は、そんな「もう一品」という補償です。
人身傷害保険と同じく、ケガを補償してくれるものですが、大きく異なる点があります。それは、人身傷害保険が実際にかかる医療費などを補償するのに対し、搭乗者傷害保険は給付金として支払われる点です。
搭乗者傷害保険の補償内容ですが、保険に契約している車で事故に遭い、ケガをしてしまった場合に、乗っていた人を対象に支払われるというものです。支払われる保険金は、ケガをした部位と症状により変わってきます。この基準は保険会社により差異がありますので、具体的な金額については触れません。
シビアな賠償の世界
自分の所有物が壊されてしまうことも悲しいのですが、ケガをしてしまうと精神的な苦痛はその比ではありません。しかし、賠償されるのは医療費や得るはずだった所得といった実費です。慰謝料も支払われますが、世間一般のイメージより低いことが多いでしょう。こういった時に搭乗者傷害保険があると、とてもありがたいものです。
ケガの補償と聞くと、相手から賠償されると二重受け取りになり使えないというイメージがありますが、搭乗者傷害保険は給付金として支払われます。ですから、相手がある事故だけでなく、単独で電柱にぶつかりケガをしてしまったという場合も、人身傷害保険と併せて支払いの対象になります。
意外と付けていない人が多い?
以前は、人身傷害保険と搭乗者傷害保険はセットだったり、自動的に組み込まれていたのですが、現在は組み込むかどうかを任意にしている保険会社が多いようです。さらに、漠然とケガの補償というイメージもあり、保険料を安くするため付けていない人も少なくありません。しかし、車両保険のように大幅に保険料が変わるものではありませんので、万が一に備え、組み込んでおきたいものです。
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<ライター:森村仁>