残り物には福がある?
あるお父さんのお話です。お嬢さんが運転免許を取得し、お父さんが乗っていた小型乗用車を譲ることにしました。ところが、お嬢さんは「パパの車なんか乗りたくない」と言い、お父さんは困ってしまいました。
お父さんが可哀相ですが、思春期の娘さんの気持ちも分からなくもないですね。しかし、これが自動車ではなく自動車保険の場合、絶対にお父さんの保険をおさがりで貰った方がお得です。残り物には福があるとはよく言ったものです。
初めての契約なのに20等級
毎年の統計で、最も事故が少ないドライバーの年齢層は30代で、逆に最も多いのが20代前半という結果が出ています。そのため、免許取りたての18歳の人が自動車保険に加入すると、事故に遭うリスクが高いということで、同じ条件でも保険料が他の年齢の方よりとても高くなります。
そこで、両親の自動車保険が高い等級だった場合、その契約をお子さんの名義にするという方法があります。すると、初めての契約なのに20等級も可能というわけです。ただ、名義変更と聞くとちょっと面倒そうですが、ステップを踏むとそれほど難しくありませんので参考にしてみてください。
保険の中心は被保険者
こういったケースがあるとします。
- 二台車を所有しており、一台を廃車予定
- 廃車する車の保険は18等級
- 子供が免許を取得し、近々遠方に引っ越す
- 子供に中古で車を買ってあげる予定
まず、廃車にする保険の車両入替を行います。廃車にする車から、お子さんに買ってあげる中古車に入れ替えるわけですね。次に、保険の記名被保険者をお子さんに変更します。保険は被保険者を中心に考えますから、ここが最も重要なポイントです。これでお子さんはの保険は18等級ということになります。割引要素は他にもありますが、単純に考えて59%の割引が適用される計算になります。もし、保険の管理をお子さんに任せるという場合は、後日、契約者名や別居した際は住所の変更を行えば問題ありません。
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<ライター:森村仁>