保険会社は保険金を支払うわけですが、請求された金額を「はい、どうぞ」と支払うわけではありません。

また、自動車保険の場合、法的に契約者が負うべき責任分を事故相手に支払います。事故相手が「パーツは全部交換しろ!」と過剰な請求をしてくると、保険会社が支払うとはいえ、悔しいという人もいます。そこで疑問です。

保険会社はどうやって損害を確認するのだろう?ということです。

対象が自動車の場合

保険金を支払う担当センターには、事故担当の他、技術アジャスターと呼ばれる資格を持った人がいます。アジャスターの役目は、自動車の仕組みに精通しており、どういったキズで、どのような修理作業が妥当か判断することです。また、保険会社専任のアジャスターが一般的ですが、依頼を受けて損害確認に赴くケースもあります。

では、どうやってアジャスターが損害を確認するのかというと、二通りの方法があります。

画像伝送

多くの整備工場やディーラーは、デジカメで事故車両を撮影し、そのデータを画像伝送システムという設備で保険会社に送信します。素人目には「こんなので判断できるの?」と思ってしまうのですが、撮影する側もしっかり損害箇所が確認できる角度で撮りますから、アジャスターは見積書と画像で適正な見積もりと作業内容か判断できます。もし、ここで整合性に欠けていたり、不要な作業も含まれていると判断すると、実際に事故車を確認しにいくことになります。

立ち会い

修理工場へアジャスターが赴き、文字通り実際の事故車両を確認することです。これは損傷がはげしく、画像では正確な判断ができない場合や、前述のように見積もりと作業内容が妥当ではないという場合に行われます。「最初から立ち会いにして欲しい」と思うかも知れませんが、アジャスターも体は一つです。もし、立ち会いを待っていると修理工場はいつまでも修理に取りかかれません。

対象が建造物の場合

「アクセルとブレーキを踏み間違ってお店に突っ込みました」と聞くと、どうやって間違うのか不思議に思ったものですが、現在では珍しい運転ミスではなくなりました。AT車特有のミスという認識ですね。こういった場合、損害保険登録鑑定人と呼ばれる人が損害を確認します。

損害保険登録鑑定人だなんて、ちょっと仰々しい名称ですが、これは損害保険の対象になる建造物や動産の損害額を算出する専門家だからです。自動車がぶつかるときの衝撃は予想以上に大きいですから、まず立ち会いになるでしょう。ただ、お店や施設を壊れたままにしておくと二次被害が懸念されますから、応急処置や防犯対策は立ち会いを待たずにおこなってもらうケースもあります。

おわりに

実のところ、特に知らなくてもいいことなのですが、事故に遭うと非常に不安になる方がいることは事実です。なので、事故で対応するのは保険会社の事故担当者だけでなく、その道のプロも対応すると知っておくこともいいかも知れませんね。

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<ライター:森村仁

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