誠意が問われる最初の行動

交通事故だけではありませんが、「誠意を見せろ!」と言う方がいます。こういった場合、「誠意=お金」を指しています。要は具体的な金額を請求すると恐喝にあたるので、相手が差し出す金額によって誠意があるかどうか判断しようというわけです。なんともナンセンスな話です。

もし、交通事故で加害者になってしまい、相手がケガをしたら誠意を見せなければなりませんが、それは本当に心の問題です。この最初の行動一つで事故対応が円滑に進むか難航するかが変わります。そこで、よくある局面を例に、理想的な対応方法を紹介したいと思います。

事故相手がケガをしたら

自宅で療養する場合

まず、被害者へ謝罪とお見舞いの電話をします。そこで、差し支えなければ自宅へお見舞いにうかがってもいいか確認しましょう。もし、お見舞いに来てもらって構わないという返事であれば、菓子折を持参して訪問しましょう。高価なものでなくて結構。ご家族で食べていただけるものであればどれでもいいでしょう。ただし、絶対に現金は渡さないでください。

これは保険で支払われないからということではありません。逆効果になるケースがほとんどだからです。急な事故による通院などで出費がかさみますから、数万円手元にあると心強いものです。しかし、事故の加害者から「何かの足しにしてください」とお金を渡されたらどうでしょう?「金で解決しようっていうのか!」と逆鱗に触れてしまうかも知れません。

また、お見舞いをして、保険会社が具体的な対応を始めたあとも、お見舞いの電話を入れるようにしましょう。「その後、いかがですか?」という一言と、被害者の話を聞いてあげる姿勢はお金では買えませんから。「そんなこと、当たり前だよ」と感じるかも知れませんが、事故で初対面の方にケガを負わせてしまうと、意外と躊躇してしまうものなのです。

入院してしまった場合

自宅療養の場合、「どうしよう、大丈夫だろうか?」と心配する反面、「大事に至らなかったのがせめてもの救い」と思います。では、入院した場合はというと、頭が真っ白になってしまうかも知れません。実際、どうしていいか分からず直立不動になってしまい、事故相手の家族が「挨拶の一つもできないの?」と憤慨するケースがよくあります。やはり、大人なのですから自分の意志や気持ちはしっかり伝えるべきです。

一般的な流れですが、事故相手が入院すると警察から入院先の病院を教えてもらえます。病院には事故相手の家族が駆けつけていると思います。そこでお見舞いの言葉と併せて医療費等々の対応は保険会社を通すことを伝えましょう。

「誠に勝手ながら、補償面では保険会社を通して対応させていただきたいと思います」と。お金の話はタブーとはいえ、入院でかかる費用は尋常ではありません。治療だけでなく、諸費用、そして仕事を休んだことによる休業損害もあります。そこで、個人が補償するのではなく、保険会社が正式な手続きを踏んで対応すると分かれば事故相手も家族も安心すると思うのです。

おわりに

世の中には色々な人がいます。人によっては「まあ、加害者も反省してるし、まだ若いでしょ?俺も昔、逆の立場になったことあるからさ。あんま気にすんなって伝えて」という場合もあります。そうかと思えば涙ながらに謝罪しても「絶対に許さないよ。謝っても無駄」という人もいます。ですが、「誠心誠意」は不変であると心に留めておいていただけると幸いです。

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<ライター:森村仁

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