6〜8月は毎年水難事故が増える時期です。特に夏休みは、子供たちが海や川に出掛ける機会が増えます。
子供たちが水遊びや魚釣りの最中に溺れることがないよう、保護者はしっかり見守りましょう。
水難事故を防ぐための心構え
子供だけで川や海など、水のある場所に行かせないようにしましょう。「子供たちだけで水遊びをしてはいけない」と普段から子供にしっかり教え、約束を守らせるようにしましょう。遊びに行くときは必ず保護者が付き添うようにします。風邪を引いたり、お腹をこわしていたりして子供の体調が優れないときは、泳がせないようにしましょう。他の子供たちが遊んでいても、無理をさせないことが肝心です。
水に入る前に、必ず準備運動をさせるようにしましょう。子供が水遊びしている最中は、水辺にいる子供たちから目を離さないようにします。保護者がほんのちょっと目を離した隙に溺れていたというケースが多いので、これは特に注意すべきことです。
天候や潮の流れに注意
雨で増水した川には近づかないようにしましょう。高波や遊泳禁止のときは泳がないこと、遊泳禁止区域では泳がないことが大切です。特に川遊びの場合は、川の上流部の山で雨が降ると、川の下流部では晴れていても急に増水することがあります。川遊びをするときは、周辺の地域の天気予報にも気を付けましょう。
海水浴の場合、「離岸流」に注意が必要です。離岸流とは、岸に打ち寄せた波が沖に戻る流れのことです。幅は10メートル前後で、局所的に強い引き潮になっています。もし離岸流に流されてしまった場合は、無理に岸に向かって戻ろうとしてはいけません。海岸と水平に泳ぐことで、離岸流の外に出られます。子供にもこの知識を教えておきましょう。
水難事故に遭遇したときの対処法
水難事故は未然に防ぐことが大切ですが、万一事故が起きてしまったときは、すぐに近くにいる大人に助けを求め、119番へ連絡しましょう。間違っても子供だけで助けようとしてはいけません。
流れの早い川や波の高い海では、大人でも救助は困難です。一人で助けようとせず、救助隊の到着を待ってください。その間、浮き輪や水に浮く棒などを投げ込んで、陸からの救助を試みましょう。クーラーボックスなども浮き輪代わりになります。
また、「空ペットボトルを利用した簡易な救命具」も作れますので、万一に備えて準備しておくのも良いでしょう。体重19kgまでの子供なら、500mlの空ペットボトル4本で十分な浮力を確保できるそうです。
※子供が溺れた時の応急手当については、以下をご参照ください。