表紙で、なんとも変わった格好をして立っている女の子がピッピです。
女の子の髪の毛はニンジンそっくりの赤毛。長い両足には長靴下を履いていますが、片方は茶色で、もう片方は黒色です。そして、ぶかぶかの大きな黒い靴を履いています。加えて服を着たサルを抱えて歩くのですから、こんなに目立つ風変わりな子はいません。
自由奔放な女の子ピッピが、トミーとアンニカが住む家の隣に引っ越してきました。ピッピが巻き起こす痛快な出来事の数々が次々と描かれます。勇気があり、馬を持ち上げるほどの力持ちときていますから、本当に驚くべき女の子です。
次は何をやってくれるのかな?と楽しみでどんどん読み進んでしまいます。
小学生くらいのお子さんに、おすすめの1冊です。
※『長くつ下のピッピ』リンドグレーン作、大塚勇三訳、三水舎、1964年