最初に小学生の女の子「まみこ」が登場します。まみこが学校へ行く前にお母さんに謎かけします。「おかあさん、きょうは なんのひだか、しってるの?しーらないの、しらないの、しらなきゃ かいだん 三だんめ」。まみこは歌を歌って、スキップしながら行ってしまいます。まみこはとても楽しそうです。
さて、お母さんが階段の3段目を見ると、赤い紐を結んだ手紙がぬいぐるみと一緒に置いてあります。手紙には「ケーキの箱を見て」とあり、ケーキの箱の中の手紙には「次は傘たての中を見て」と、続きます。お母さんはまみこが仕掛けた手紙をあちこち探しまわって、ようやくまみこからのプレゼントを見つけ出します。
謎解きも楽しいですが、まみこの謎かけを優しく受け止めて楽しむお母さん、お父さんの姿から幸福な家庭の様子が浮かび上がってきます。
読み聞かせするなら4歳くらいからです。
※『きょうはなんのひ?』瀬田貞二・作、林明子・絵、福音館書店、1979年