筒井頼子さん作で、林明子さんが絵を描いた絵本です。
「あさえ」に留守番を頼んで、お母さんが出かけてしまいます。そこにお昼寝をしていた小さな妹が起きてきます。外で一緒に遊ぶのですが、「あさえ」がちょっと目を離したすきに妹がいなくなってしまいます。
妹は絵から見て多分2歳くらいではないでしょうか。「あさえ」も4〜5歳くらいに見えます。妹を見失って焦り、家の周囲をあちこち探し回るお姉ちゃんの緊張が痛いほど伝わってくる絵本です。
絵が「あさえ」の視線で描かれているので、通行するトラックや建物が大きく見えます。大人は背が高いので下半身しか描かれていません。「あさえ」の目線では顔を上げないと見えないということでしょう。
はらはらドキドキして、一気に読んでしまいます。
読んであげるなら3歳くらいからです。
※『あさえとちいさいいもうと』筒井頼子/作、林明子/絵、福音館書店、1982年