原ゆたかさんの「かいけつゾロリ」シリーズは小学生の低学年に人気の児童書です。文章と絵が半々で、絵本のようでもあり、コミックにも近いような印象の本です。絵本から小説に移行していく小学校低学年のお子さんに丁度読みやすいのでしょう。
主人公はキツネのゾロリ。その子分でイノシシのイシシ・ノシシも登場します。この3人が修行の旅をしながら活躍します。
『かいけつゾロリのまほうつかいのでし』では、ゾロリが大変な思いをしながらやっと山の頂上の魔法使いのところにたどり着きます。魔法使いの弟子になりたいと言うゾロリですが……。
本の中に迷路の絵が描かれてあったり、4コマ漫画のような説明が書きこまれていたり、遊び心がいっぱいの本です。
本好きになるための最初の児童書としておすすめの本です。
※『かいけつゾロリのまほうつかいのでし』ポプラ社の新・小さな童話《かいけつゾロリシリーズ》原ゆたか/著、ポプラ社、1988年