——ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない。
砂漠に飛行機で不時着した僕が出逢ったのは、とても不思議な雰囲気の小さな男の子。その男の子は、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐって地球にたどり着いた王子さまだった。
大人になると忘れてしまう大切なこと。この本はそれを思い出させてくれます。
「人間たちって、特急列車に乗っているのに、なにをさがしているのかもうわからないんだね。だからせかせか動いたり、同じところをぐるぐるまわったり……」。ハッとさせられるような大切な言葉がいくつも散りばめられた、宝物のような本です。1冊持っておいて、時々読み返すことができたら素敵ですね。
※『星の王子さま』サン=テグジュベリ/著、河野万里子/訳、新潮文庫、平成18年