裁縫で面倒なのは、なんといっても最初の細かい作業ですよね。この工程さえなければ好きなのにと思う人も少なくないでしょう。
そこで、その細かい作業の数々を簡単に手早く済ませるコツをご紹介します。
布の表裏の見分け方
布を縫うときは、まず布地の表裏を確認します。表と裏を見分けるには、布地の端にあたる耳を見るのが最も手っ取り早い方法です。耳の織りマークがはっきり読めるほうが表になります。あるいは、触った感覚で見分けるという方法もあります。耳を触ってみて、なめらかに感じるほうが表です。
布目の方向の見分け方
布目の方向を間違えると、縫い上がりのシルエットが崩れたり、光の反射方向が間違って不自然に見えたりしてしまうので、面倒がらずに前もってしっかり確かめておきましょう。
布は縦より横に伸びる性質があるので、布目の方向を見分けるときは、布を軽く引っ張ってみると分かります。また、ギンガムチェック柄の布などは、一般的に長方形が縦長になっているので、見た目にも分かりやすいのではないかと思います。
糸通しにはヘアスプレー
針の穴に糸を通すのもまたひと苦労ですよね。こんなときは、糸に唾液をつけて撚って通すという手もありますが、指先にヘアスプレーを少しだけつけて糸をしごくと、糸が固まって針穴に通しやすくなります。ヘアスプレーの固める作用を利用した裏ワザというわけですね。
黄色い紙の上ならなお簡単
また、糸通しをするときは、作業する場所の下に黄色い紙を敷けばもっとラクになります。黄色には、実物より物を大きく見せる効果があります。つまり、黄色い紙の上なら小さい針穴がいつもより大きく見え、糸を通しやすくなるというわけなのです。