寝ても疲れがとれない、朝なかなか起きられないなどの睡眠の悩みを抱えている人は少なくありません。大したことではないと考えがちですが、これが長い間繰り返されると、体にも心にも悪影響が及んでしまいます。ぜひ、質のよい睡眠をとるためのコツを覚えておきましょう。
「夜型」から「朝型」へ
まず、夜型の人は、夜はしっかり寝て朝はすっきり起きるというリズムに整えましょう。睡眠中は、肌や髪のメンテナンスをする成長ホルモンがたくさん出ます。お肌のゴールデンタイムは夜の22時から2時といわれていますが、成長ホルモンの分泌量がピークを迎えるという、眠ってから最初の3時間も重要です。この3時間に深い眠りにつけなければ、体のメンテナンスは十分に行われないのです。
「寝る」ではなく「眠る」環境づくりを
眠る環境を整えることは、寝る時間と同じくらい重要です。パソコンや携帯電話などの画面から出ているブルーライトは、眠気を誘うメラトニンというホルモンの分泌を抑制してしまうので、寝る1時間前以降にはこれらの機器をいじるのは避けましょう。テレビや飲食もよくありません。
寝る1時間前の儀式を作る
寝る1時間前の理想的な過ごし方は、自分がリラックスできることをすることです。好きな音楽を聴く、アロマを焚く、ストレッチをするなど、自分なりのリラックス法を見つけ、心を落ち着かせながらぐっすり眠る準備をしましょう。
番外編
「寝だめ」という言葉をよく耳にしますが、実は人間は寝だめができません。毎日しっかり寝ておかないと睡眠不足はどんどん蓄積していきます。夜型を改善するには、夜は眠くなくても決めた時間通りに布団に入ること、日中は思いきり体を動かして体を疲れさせておくことなどがポイントになります。