生まれたばかりの赤ちゃんに、読み聞かせするなんてまだ早いと思っていませんか?いいえ、そんなことはありません。赤ちゃんは、お母さんに話しかけてもらうことで、愛情を感じます。絵本の読み聞かせは、親子の貴重なコミュニケーションの手段になるのです。もちろん、赤ちゃんの言葉の発達を促す効果もあります。
赤ちゃんの反応を見ながら、優しくゆっくり読んであげましょう。きっと親子の楽しい時間になります。
おつきさまこんばんは
赤ちゃんに絵本の読み聞かせをしたいと望んでいる親御さんへ、初めての絵本としておすすめなのがこちらです。
表紙に大きく描かれたまあるいお月さま。表紙は目をつむったお月さまが描かれていますが、裏表紙にはパッチリ目を開いたお月さまが舌を出しています。
まだ生後数か月の赤ちゃんでも、このまんまるお月さまには反応してくれます。赤ちゃんは丸い顔に特に反応するといいますから、このお月さまは赤ちゃんの注目をとても引きやすい絵なのでしょう(アニメ「アンパンマン」のアンパンマンが赤ちゃんに人気なのも、顔が丸いからという話があります)。このお月さまも、赤ちゃんには親しみやすい顔なんですね。
雲でお月さまが隠れたり、また出てきたりという内容が、「いないいないばあ」を連想させます。そのためか赤ちゃんも大好きな絵本です。
お気に入りの絵本になったら、繰り返し何度も読んであげましょう。
いない いない ばあ
初版が昭和42年ということで40年以上も昔に出版された本ですが、今でもロングセラーとして愛され続けている絵本です。
「いない いない ばあ」「にゃあにゃが ほらほら」「いない いない……ばあ」とこんな風に始まり、次にくまちゃん、ねずみと続きます。そして最後は「のんちゃん」という男の子です。みんな顔を両手で隠して、次のページでばあ!とやります。「ばあ」とやるときはみんな目がパッチリで、嬉しそうな顔をしています。
単純な内容で、だからこそ赤ちゃんに愛される絵本です。瀬川康男さんの絵は素朴で柔らかく、優しい絵です。
赤ちゃんの大好きな「いない いない ばあ」。是非、読みながら親子で「いない いない ばあ」をやりましょう。
うたえほん
赤ちゃんは泣いたりぐずったり、お母さんは大変です。そんなときには「わらべうた」を歌ってあげましょう。お母さんの優しい歌声は、赤ちゃんを安心させ、心に響くでしょう。
「こもりうた」「ぞうさん」「どんぐりころころ」「いぬのおまわりさん」などなど……。こちらの絵本には、赤ちゃんに歌ってあげたい「わらべうた」や童謡が26曲載っています。
子供の頃に幼稚園や保育園で習った有名な童謡歌がたくさんです。昔、母親に歌ってもらって覚えているという人も多いかもしれません。
楽譜と歌詞に絵がついていて、とても分かりやすいです。絵本を見ながら歌ったり、ピアノで弾いたりできます。子供に歌ってあげたいけれど歌詞がうろ覚えだったり、ピアノで弾いてあげたいときなどに便利な一冊です。
赤ちゃんは歌が大好きです。歌いながらリズムを取ったり、踊ったりするのも良いでしょう。赤ちゃんが喜ぶ歌を選んで歌ってあげましょう。親子で楽しい時間をどうぞ。
でてこい でてこい
「だれか かくれているよ でてこい でてこい」。このフレーズが何度も絵本の中で繰り返されます。大きなみどりの葉っぱの中から出てくるのは「げこ げこ げこ」。カエルだね。次に出てくるのは何かな?あ、ウサギが出てきた!
動物たちのシルエットが様々な色で描かれます。中から何が出てくるのか、親子で楽しみながらページをめくってみましょう。
単純な繰り返しのパターンが赤ちゃんにも分かりやすく、受け入れやすい内容です。紙が分厚くて丈夫ですので、小さいお子さんにも安心して手渡せます。
言葉を覚え始めのお子さんに、絵本に登場する動物の名前を教えてあげるのも良いでしょう。
赤ちゃんは「かくれんぼ」が大好きですから、動物たちを見つけると大喜びです。親子で一緒に楽しみましょう。
ふんわりあかちゃん
皆さんは布で作られた「布の絵本」をご存じでしょうか?やわらかい手触りが赤ちゃんに優しく、軽くて安全な絵本です。布で作られているので、汚れたら洗うこともできます。
この『ふんわりあかちゃん』はヨーロッパで大人気の布絵本です。絵本にひもで赤ちゃんの人形が縫いつけられています。絵本を開くと、その人形をママの背中や、椅子、お風呂などのポケットに入れることができます。絵本を使って人形遊びができる素敵な仕掛けになっているのです。
赤ちゃんはお母さんと一緒にコミュニケーションを取りながら、この絵本で遊べます。2〜4歳くらいになると自分で好きなようにおままごとして遊べるでしょう。
おままごとが大好きな女の子の、お気に入りの絵本になるのは間違いありません。
ぬいぐるみのように大切にしたくなる布絵本。赤ちゃんへのプレゼントとしておすすめです。