今、既に高齢者と呼ばれている人でも男性は車の運転を続けている人が多いのではないでしょうか?
これから、シニアに突入する団塊の世代であれば男性だけではなく女性の運転人口も高くなります。一度、車がある生活をしてしまうと車が無くては不便でしょうがありません。荷物が多くても、お天気が悪くても車ならあまり気にせず行動できます。
公共交通機関なら時間を気にして出かけなければなりませんが、車なら好きな時間に出ても待ち時間を気にすることもありません。お友達同士誘い合わせて出かければ交通費は大幅に節約できます。
でも、ご存じですか?
シニアドライバーの事故が年々増えていることを。シニアドライバーは非常に運転歴が長い人がほとんどです。事故なんて起こしたことがない人も数多いはず。でも、シニアになれば今までとは違うということを自覚しましょう。
視力検査
シニアが老眼になるのは当たり前のことです。頻繁に視力検査を受けてメガネを調整しましょう。
聴力検査
テレビの音量調節の時、リモコンを操作するたびにテレビ画面に音量レベルが表示されます。最近、音量が大きくなったと思ったら耳鼻科を受診しましょう。補聴器などの相談もしてみた方がいいのです。
筋力
自分がどんなに安全運転をしていても、急な事態というものは起きるものです。今まで通りの勢いでハンドルが切れるとは限りません。普段から、ダンベルや踏み台昇降などで手足の筋力の維持に努めましょう。
運動能力
テニスや卓球など、また、けん玉やバランスボールは運動能力を維持するのに役立ちます。目をつぶって片足立ちをしたり、本を頭の上に乗せて歩いたりすればバランス感覚を維持するのに役立ちます。
シニア独特の事故
ブレーキとアクセルを踏み間違える事故はシニア独特のものです。AT車が今のように普及したのは1985年以降で、それまではマニュアル車が主流でしたから、ほとんどのシニアはマニュアル車で運転免許を取得し、10年以上マニュアル車を運転しています。
スーパーやコンビニなど普段から行き慣れた場所では、気が緩んでフッとした瞬間にブレーキを踏むつもりがアクセルを踏んでしまうのです。逆に、とっさに人をよけたいときにブレーキとアクセルを間違える場合があります。
器物損壊や建造物損壊はもとより非常に悲惨な人身事故の事例もあります。加齢とともに、今まで混乱することがなかった潜在意識が混乱してしまう瞬間があるのです。
意識障害を起こす病気
糖尿病、低血糖症、脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞、睡眠障害などの生活習慣病は、病状によっては意識障害を起こすことがあります。運転中に突然意識を無くして大きな事故を起こしてしまうことがあります。
運転をやめる心づもり
ある程度年齢を重ねれば、いつかは運転をやめる時期がきます。病気や事故などで急にやめなければならないかもしれません。その時に困らないように、車なしで生活する段取りをしておきましょう。
駅やバス停の近所に引っ越す
公共交通機関を利用すると、移動中に読書や居眠りが出来ます。もちろん、酒酔い状態でも人に迷惑をかけなければOKです。
通販に慣れて、嵩張るものや重いものを買えるようにしておく
通販は送料がもったいないと思われるかもしれませんが、買い物に行けばガソリン代がかかっています。また、通販は買い物に要する時間が短縮でき、衝動買いが減るなどの利点もあります。
タクシーを使うことも検討する
タクシー代が高いと感じられるかもしれませんが果たしてそうでしょうか?
一人で車を利用すれば、本体価格、ガソリン代、税金、車検、保険、ガレージ代など経費はばかになりません。車の経費が400万円かかったとして、往復タクシー料金が4000円のところへ1000回いけます。3日に一度使えば3000日、8年以上使えることになります。
タクシーで片道2000円の距離なら居眠りができるし、頼んでおけば運転手さんが起こしてくれます。酔っ払っていてもOKです。一度に相当額を出して車を買うよりもうんと安上がりかもしれないのです。
最後に
次の車をどうするか悩んでいるあなた。車がなくても、段取り次第で便利な暮らしは出来ますよ。