最近では出来合いのものが多く売られるようになって、一から作る機会が少なくなってきた春巻。
家庭で作るときは、形よくきれいな色に仕上げるのがなかなか難しいものですよね。そこで、型くずれせず、しかもおいしそうな色に揚げる方法をご紹介します。
皮はゆるめに巻く
春巻は、皮をあまりしっかり巻かず、余裕をもたせて巻くのがポイントです。具と皮、または皮と皮の間にゆとりがあると、具の水分が皮の表面まで出てこないので、パリッと揚がるのです。
皮の巻き終わりは、小麦粉3:水2くらいで作った糊できっちりとめておきましょう。これだけで、揚げている間に形が崩れるといった失敗を防げます。
新しい油より何度か使った油のほうがベター
春巻の場合は、天ぷらなどとは違い、新しい油よりむしろ何度か使った油で揚げるほうが、香ばしくしっかり揚がります。新しい油では色がなかなかつかないので、春巻のあのおいしそうな黄金色を出すのが難しいのです。
揚げるときは油をかけながら
揚げるときは、まず油を170度に熱したところに入れてから、だんだん温度を高くしていきます。温度は鍋の底のほうが高いので、油をおたまで混ぜながら、できるだけ均一に保つようにしましょう。
春巻が浮いてきたら、おたまで油をすくい、春巻の上から油をかけながら揚げると、全体がきれいに色づきます。
油はたっぷり使おう
カラッとした春巻にするには、たっぷりの油で揚げることも大切です。揚げ物がベタついてしまう原因の一つは、油の温度が低いことです。最初は適温でも、油の量が少ないと、材料を入れるたびに油の温度が下がり、結局低い温度で揚げることになってしまうのです。少なくとも、材料の3倍の油を使うようにしましょう。