施設に入所するよりはできるだけ自宅で生活したいという高齢者のために、これまでにさまざまな在宅福祉サービスが生まれてきました。
そのなかから、特に重要と思われるサービスについてご説明します。
訪問介護
ホームヘルプサービスともいい、日常生活に支障のある高齢者がいる家庭が対象です。訪問介護員が家庭に派遣され、入浴などの身体の介護や調理などの家事の手伝い、または身の上相談を支援します。
住宅改良ヘルパー
リフォームヘルパーともいい、住宅改造の際の助言や指導を行います。施工後の評価や家族への連絡を行い、介護福祉士・ソーシャルワーカー・理学療法士・作業療法士・設計士等がチームを構成して対応します。
日帰りサービス
デイサービスともいい、65歳以上の虚弱・寝たきりの高齢者が対象です。専用の施設に出向き、入浴・機能訓練・給食サービスが受けられます。このサービスにより、高齢者の孤立感の解消や家族の介護負担の軽減にもなります。
短期入所生活介護
ショートステイともいい、この施設で高齢者を短期間預かりますが、1週間以内の滞在が原則です。一般的に上記のデイサービスと一緒になった施設がほとんどです。
在宅介護に必要な配慮とは?
このような在宅介護には、次の4つの意識を持つことが重要になってきます。
生活の継続性
長年にわたって培われてきた各家庭の生活習慣など生活様式への配慮
家族間の人間関係
介護するにあたっての意識と、家族間における人間関係への配慮
個々での対応
要介護者側の、介護における多様な問題への対応(心身の状態・経済状態・住宅・福祉用具など)
介護する側の対応
要介護者だけでなく、介護する家族が受けるストレスへの配慮