福祉用具は、かつて福祉機器と呼ばれていましたが、平成5年に「福祉機器の研究開発及び普及の促進に関する法律」において「福祉用具」が法律用語となりました。
したがって、基本的に内容は変わりません。
「自立用」と「介護用」
福祉用具には、本人が使用する自立用のものと、介助者が使用する介護用のものとがあります。ほとんどの福祉用具は本人(高齢者や障がい者)が使用するものですが、介護者が使用するものとして、介助型車いす、天井走行式リフト等のリフト関係があります。
福祉用具の一例
では、福祉用具には具体的にどんなものがあるのでしょうか?次にその一例を挙げてみます。
介護機器
日常生活用品、車いす、自動車、テレビ、ラジオ
自立機器
日常生活用品、ワゴン、自動車、カメラ、テレビ、トランプ、血圧計、体温計、エルゴメーター
治療機器
人工呼吸器、運動治療機器、評価測定機器
機能補てん機器
眼鏡、補聴器、義足、義歯、酸素補給器
訓練機器
日常生活訓練機器、作業能力訓練機器
職業能力開発機器
評価測定機器、作業訓練機器
もちろん上記以外にもたくさんあります。ちなみに、医療機器は福祉用具には該当しません。
購入のポイントは?
福祉用具を購入する際には、次のポイントをおさえておきましょう。
- 素材・構造・性能等の目的別用途を理解し、用具の選択を行う。
- 家庭内のみでの生活時期や地域交流時期によっても導入すべき福祉用具は違うので、段階的に導入する。
- 快適に使用するため、住宅改造を行い、そこでホームヘルパーの派遣により介護支援を行うようにする。
- 機器や用具ですべての問題が解決されるわけではないので、トータル的に考える。