年齢を重ねてくると、どうしても体力的な衰えが来ます。ひったくり犯は、出来るだけ体力がなさそうな人を狙っています。
シニアと女性はひったくりに狙われやすいのです。となればシニア女性が最も危険ということになります。
どんな人が狙われやすい?
バッグや時計、アクセサリーなど見た目にもわかる高級品を身に着けている人
きっと財布にもお金がたくさん入っていると見て狙われます。
歩きスマホ、歩き携帯の人
歩行中に着信があると慌ててしまいますが、出来るだけ屋内や店舗の前など人目のあるところで荷物が建物側になるように立ってから電話に出ましょう。
おしゃべりに夢中になっている二人連れ
二人連れということで油断していると車道側の人のバッグが狙われます。
酩酊状態で歩いている人
酔っ払っていたのでは不用心なのは当たり前です。犯罪や事故に巻き込まれやすい状態なのでタクシーなどを利用しましょう。
手提げバッグを車道側の手で持っている人
基本的にはバッグは斜め掛けのショルダーバッグを、バッグが建物側に来るように書けるのが一番安全です。斜め掛けでなくても、ショルダーバッグまたは手提げは、手提げ部分の輪に腕を通して建物側に持つ方が安全です。手提げ部分を手でつかむだけだと簡単にひったくられます。
例え舗道を歩いている時でも、人通りが少なければ単車や自転車で簡単に歩道に乗り上げてきます。
急いでいる人
急いでいる時には荷物に注意が向いていないことが多くなります。
杖をついている、腕に包帯をしているなど明らかにけがをしている人
抵抗力が弱いと見られて狙われやすくなります。
車椅子を使用している人
抵抗できないと見て狙われやすいので、基本的には人通りの少ない場所へは行かないようにしましょう。人通りが多い場所でもバッグはひざ掛けの下など人目につかないように持ち歩きましょう。
どんな場合で狙われる?
金融機関やATMから出てくる人時
銀行から出てくる時には自分は狙われていると考えて行動しましょう。
銀行の駐車場でキーを開ける時や駐輪場などで前かごに荷物を入れる時は気が緩んでいます。周りをよく見まわしてから行動しましょう。特に人気がない場合は要注意です。帰り道にも十分注意が必要です。現金を持つ時にはたすき掛けバッグを用意しましょう。
銀行やATMから出てすぐに帰途につくとひったくり犯を家まで誘導してしまうこともあります。出来るならスーパーへ入ったりして、一旦人込みにまぎれてしまいましょう。人込みの中ではスリにあったり落としたりしないよう十分注意しましょう。
信号待ちなどの人の群れで先頭を歩いている時
駅から出た時や信号待ちなどで、人込みの中の方にいるとひったくりには合いにくいのです。また、その時にも 交差点や脇道で人が乗っているのに停車している単車や自転車には注意を払いましょう。
前かごに荷物を入れてカバーやネットを付けていない自転車
ネットは目の細かいものを取り付けましょう。目の粗いネットの場合は無理にでもひったくられることもあるので転倒などの危険があります。
どんな場所で狙われる?
高級住宅街
高級住宅街はお金持ちが多いと見られているので、人通りが少ない時間帯や場所では危険が多いのです。
スーパーやマンションの駐輪場
到着した時や今から出る時など、前かごからバッグの出し入れをする一瞬の油断を狙われます。出し入れする前に周囲を確認しましょう。
駅周辺で人込みが切れる場所
駅から出た時に狙いを定めて後をつけてきて、人通りが無くなってからひったくられる被害が続出しています。ひったくり犯罪は駅から半径1キロ以内の場所が非常に多いのです。
自宅の近く、または自宅の前などで人通りが少ない時
自宅の近くでは気が緩んでいるので、帰宅直前に襲われることが多いのです。家に入って施錠するまで気を緩めてはいけません。
雨の日
傘に気を取られて荷物に注意が向きにくくなります。
待ち合わせをしている時
待ち合わせをしている人は、相手が来る方向や時計に気を取られています。荷物に気持ちが向いていないことが多いのです。
どんな時間帯が多い?
午後8時以降
人通りが少なくなる上に、暗いので犯人の姿やナンバープレートが見にくくなります。
ひったくり犯はどんな人を避ける?
- 歩いている最中、スーパー、駅などから出る時などの時々前後左右に注意を払う人
- 単車などのナンバープレートを見る人
ナンバープレートを見にくく細工している単車や車は要注意です。見かけたら警察へ連絡しましょう。
怪しいのは?
- フルフェイスのヘルメットが近づいてきたら、そばの商店へ入るなどの工夫をしましょう。
- 夜黒っぽい服装で自転車や単車に乗っている人が近づいてきたときも、商店へ入るなどの工夫が必要です。
- ゆっくり走っている自転車や単車には要注意です。
- ひったくりは後方から来る場合が多いので、後ろに注意を払いましょう。
もし、ひったくりにあったら
- まずは大声を出して、ひったくりにあったことが周囲の人にわかるようにしましょう。現実には、恐怖感やショックでとっさには声が出ないものです。一呼吸おいてからでもかまいません。とにかく大声をあげましょう。
- すぐに110番通報をしましょう。出来るだけ早く通報した方が犯人が捕まる率やとられたものが返ってくる率が上がります。
- クレジットカードやキャッシュカードなどをとられた場合には早急に手続きが必要です。すぐに銀行やカード会社に連絡しましょう。緊急連絡先を携帯に登録しておくと便利です。
- 身分証明になるもの、健康保険証、運転免許証、パスポート、住基カードなども迅速に紛失の手続きをしましょう。写真付きのものでも、簡単にお金を借りられてしまう場合があります。
- 銀行の預金通帳を無くした場合にもすぐ銀行へ届けましょう。
携帯電話やスマートフォンは最後の砦
携帯電話やスマホをバッグに入れていると、バッグを取られた場合に緊急の電話が出来ません。110番通報、クレジットカード、キャッシュカードなどの手続きが遅れます。
携帯電話やスマートフォンは、基本的に預金通帳と印鑑を一緒に持ち歩かない、預金通帳と身分証明書を一緒に持ち歩く場合には、一人で行かない、人通りが少ない道を通らないなどの注意が必要です。
キケンを避けよう!
もし、ひったくりにあった場合には無理にバッグを取り戻そうとしたり、犯人を捕まえようとするのはやめましょう。犯人も必死ですから、強盗に早変わりしたり、刃物などを取り出したりする可能性もあります。そうなれば、モノやお金だけの損失で済まなくなってしまいます。
シニアになれば、人通りの少ないところにいかない、お金の用事は昼間に済ませるなど日頃の心がけが大切です。