老眼は遅かれ早かれ誰でもがなる、病気ではなく老化です。早い人は30代から症状が出始めます。遅くとも50代後半には誰でも、新聞が読みにくいというようなことがごく当たり前になります。このころになると、老眼鏡をかける人が増えてきます。

60歳代になるとほとんどすべての人が、一日の内の何時間かは老眼鏡をかけます。単にものが見やすくなるだけではなく、おしゃれ感のある、老眼鏡というよりはシニアグラスを選びたいものです。

シニアグラスの種類

実生活の中では、シニアグラスを変えて便利な時と不便な時があります。そのため、テレビを見る用、パソコン用、外出用など数個のメガネを使っていて、時々どれがどこにあるのか混乱してしまうという話はシニアメガネ話の定番です。

シニアグラスは焦点の近さによって4種類に分けられます。

近用レンズ

手元専用に焦点を合わせたもので手芸をしたり、細かい文字を読んだりするためのものです。この眼鏡は日常の家事や外出には使えません。

近々レンズ

パソコンや新聞、事務作業などに対応する眼鏡です。一般的な家事や外出などでは多少不便を感じ、また頭痛などを起こす人もあります。よく、どこへ置いたか忘れてしまうのはこの眼鏡です。

中近両用レンズ

一般的な屋内での生活に便利な眼鏡です。ただ、パソコン、新聞、本などは見にくいのでそのたびに眼鏡をかけ替えることになります。

遠近両用レンズ

車の運転からパソコン画面まで便利に使えるので外出先で遠くの標識を見ることもできれば、買い物の際に値札を見ることもできます。とても便利なのですが、慣れるまでは顔の向きを変えるたびにフラっとするようなことがありますので、慣れるまでは注意が必要です。

シニアグラス選びの注意点

眼鏡はただ必ずきちんと視力検査を受けて作りましょう。また、ただ視力が合えばよいというものではなく、個人個人の生活スタイルも考慮する必要があります。

似合う眼鏡とは?

シニアレンズをかけ始めるのは、老眼が始まって4,5年経ってからの人が多いそうです。不便を感じてもすぐに眼鏡をかけないのは、眼鏡をかけると老けて見えるなど、容姿の変化に抵抗があるからです。

シニアといえども、おしゃれで似合う眼鏡をかけたいものです。眼鏡が似合う似合わないはフレームの形と色で決まってきます。

似合う大きさ

眼鏡は、大きすぎると当然のことですが重くなります。また、小さすぎるとフレームが視界を遮ります。似合うという面から考えると、眼鏡の横幅は顔の幅と一致するようにします。

似合う横幅は、眼鏡をかけた時につるが広がったり狭まったりしない幅です。顔幅よりも小さな眼鏡をかけると顔が大きく見えてしまいます。縦幅は、眉とあごの下までの距離の1/3以内の長さに抑えます。これ以上眼鏡を大きくすると横から見た時に鼻が低く見えてしまいます。自分の顔幅と眉から顎下までの長さを測って実寸を記憶しておくと便利です。

似合う型

顔の形によって似合うフレームの方が違います。

丸顔、ふっくら顔の方には、スクエア型がおすすめです。角があってシャープな感じがするので顔の丸さを緩和します。また、上だけフレームが有るもの、少し細めのデザインが似合います。

面長の人には、縦長型や下側だけにフレームがあるものの方が顔の長さを緩和します。また、顔が大きい人が小さい眼鏡をかけると益々顔が大きく見えます。逆に顔が小さい人が大きな眼鏡をかけると眼鏡ばかりが目立ってしまいます。

眼鏡選びを間違えると顔の特徴を強調してしまうので注意が必要です。基本的には、フレームの上部と眉のラインを合わせると自然な感じに見えると言われています。

フレームの色

フレームの色は薄い方がナチュラルに見えます。縁なしが最も眼鏡をかけた時とかけない時の差が少ないのですが、度が強い眼鏡は作りにくいのが難点です。

また、フレームの色を暖色にすると印象が柔らかく顔色がよく見えます。寒色にするとシャープな印象になります。メタルフレームも肌色に近いフレームなら比較的柔らかい印象に、冷たい感じのフレームならシャープで知的な印象になります。

リーディンググラス

老眼になり始めの人ならリーディンググラスがおすすめです。普段の生活は眼鏡不要、細かいものを見る時だけ眼鏡が必要な方なら使わない時には首にかけておけるので置き忘れの心配もありません

今までの眼鏡の観念とは違う明るいフレームカラーもおしゃれでカジュアルな感じです。本格的な老眼鏡ではないのであくまで老眼初心者用です。

眼鏡の通販

老眼は70歳ぐらいまで進行します。それまでは老眼の進行に沿って買い替える必要があります。一般的には、2〜3年ごとに買い替えることになるようです。となると、あまり高価なものを買っても無駄になってしまいます。

通販なら比較的お手頃なシニアグラスを買うことができます。品ぞろえの豊富さも価格の面でも通販の方が勝っていますが、通販では本当に目に良い眼鏡を買えるのか不安な場合もあります。実店舗を持ちながら通販も運営する眼鏡店なら、実店舗で一度作ってからその店舗の通販で買えば実店舗のデータを参考にしてくれます。

最後に

眼鏡をかけると度が進むような気がしたり、見た目がふけるような気がしたりしてなかなか眼鏡をかけない人がいますが、実際には見づらいということは大きなストレスですし、目を細めたり新聞を遠ざけたりする動作の方が老けて見えます。

一番困るのが見間違いです。不便を感じたら、出来るだけ早めに眼鏡をかけましょう。

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