「もっと収納場所がとれたら」とは誰しも口にするセリフですが、はたして本当にそうでしょうか?
納戸は出し入れがしんどい場所に作らない
家の中に納戸とも呼ぶべきスペースは必要です。なぜなら、その家に住んでいる限り、予測できない「使うもの」が出てくるからです。たとえば、クーラーがあるから普段は必要のない扇風機も、もしかしたら使うことがあるかもしれません。こうしたモノをしまうのが納戸です。
こうした理由から、納戸を家の中に確保することがおすすめなのですが、ロフトなど出し入れを考えるだけでも疲れるような位置は、なるべく避けましょう。
物置は不要物の処分が先延ばしになる一因
外の物置は、使用頻度がたった1度のものもきちんと家の中に収まるのなら、庭で使うもの用以外には不要です。「いらないモノを入れるのに便利」とよく言いますが、いらないモノなら置いておく必要もありません。
不要になったモノの処分は誰にとっても気が重いものです。まったく収納スペースがなければ、生活に支障をきたすので頑張ってリサイクルなり処分なりをしますが、物置のような場所があると、つい「とりあえず」と入れてしまいがちです。
つまり、処分のつらさを物置にゆだねてしまっているというわけなのですが、物置の収納量にも限界があります。余計なスペースがなければ、捨てるつらさをためこまずに済むのです。
床下収納は歳をとるごとに使いづらくなる
床下収納は、位置としてはキッチン内、手間もフタを上げるだけの1アクションで、歩数も手間数も最小ですが、フタが重く出し入れがつらいという理由で、実際は使いにくいものです。歳をとるとなおさらです。
設置は事情を考えたうえで決める
最低限の必需品さえ入れる場所がないというのでない限り、これらの収納スペースは、事情に応じて設置するか否かを決めましょう。