日本の住宅事情ではなかなか難しいものがありますが、今回は、家の中がパブリックスペースとプライベートスペースに区分けされた生活をご提案したいと思います。
パブリックスペースとプライベートスペースとは?
パブリックスペースとは、ゲストや友人などが遊びに来たときにおもてなしをするスペースで、他人に見せても恥ずかしくないスペースをいいます。これに対し、家族でくつろぐのがプライベートスペースです。
パブリックスペース
- リビングルーム
- ダイニングルーム
- 廊下
- 玄関
- トイレ
プライベートスペース
- テレビルーム
- ベッドルーム
- バスルーム
- キッチン
かつての日本はそうでした
最近の日本では家全体がプライベートスペースになっていて、来客を通す部屋はありませんが、かつての日本の家には、「お座敷」というパブリックスペースと、家族でくつろぐ「お茶の間」というプライベートスペースがありました。この構造は「サザエさん」の家の様子を見ればよくわかるかと思います。
また、このように部屋を分けておくと、パブリックスペースだけでもきれいにしておけば、突然の来客があっても安心して迎え入れられるというメリットもあります。
テレビルームがあるとなぜいいの?
ちなみに、あえてテレビルームを作ることを提案するのは、テレビがリビングやダイニングにあると、おもてなしのスペースがなく、家全体がプライベートスペースになって雑然としがちだからです。
3畳くらいの部屋でもいいのでテレビルームを作り、ゲーム・オーディオ・新聞・雑誌等を置き、家族だけで楽しむ部屋にしておくと、突然の来客があって、万一リビングが散らかっていても、見せたくないモノを応急処置としてこの部屋に置いておくこともできます。