何度挑戦してもいっこうに片付けがうまくいかない原因の一つは、間違った認識にあります。
ここであらためて、収納における基本ルールをおさらいしてみましょう。
「スッキリ」へのこだわりすぎは失敗のもと
スッキリさせたいというだけで部屋を片付けていくと、モノを見せないようにギュッと押し込んでしまいがちです。これだと、奥のモノが出せないので、1つ出すたびに部屋が汚れてすぐ元の乱雑状態に戻ってしまいます。
収納の目的として、「片付ける=きれいに見せる」という考え方を持っていては、収納問題をきちんと解決することはできません。
大事なのは暮らしやすさの追求
限られたスペースにどれだけたくさんしまうかという問題や、少しでも部屋をきれいに見せたいというこだわりを持つ人もいますが、最も大切なのは、モノを出し入れしやすく収納する「機能的な収納」です。モノがすぐしまえて欲しいときにすぐ出せることこそ、暮らしやすさのための基本です。
収納に悩んだら、モノや部屋だけを見るのではなく、どんなふうに暮らしていきたいかを追求すると、ふさわしい答えが見つかります。
IN・STOCK・OUTのバランス感覚
快適な暮らしの追求のために自分の好きなものを自由に追いかけるのはいいのですが、最低限のルールとして、次の「IN・STOCK・OUT」のバランス感覚だけは持ちましょう。
IN(買う・持ち込む)
しまう場所はあるか、何に使うかをイメージ。
STOCK(収納・保存)
しまうべき場所に取り出しやすく入っているかをチェック。
OUT(消費・処分)
INの段階での予想通りに減っているかをチェック。
このバランスが崩れると快適な暮らし方はできないので、片付けの前にまずチェックしてみましょう。