この時期、来年度に小学校入学予定のお子さんは就学時健康診断を受けることになります。
入学説明会を聞いて、これまでの保育園・幼稚園生活と小学校生活との大きな違いに、自分の子はうまく適応できるかしら、と不安になる親御さんも多いことでしょう。
今回は、入学前にお子さんが身に付けておきたいことについてまとめました。
基本的な生活習慣を身に付けよう
学校の授業についていけるか心配する親御さんもいるかもしれませんが、まず、基本になるのは毎日の生活習慣を身に付けることです。
よく言われる「早寝・早起き・朝ごはん」は小学校生活の基本になります。夜更かしや朝食抜きなどで生活が乱れていては元気も出ませんし、授業に集中することもできません。就寝前は早めにテレビを消したり、早起きして朝ご飯を作るなど、親御さんの努力と協力も欠かせません。子供の生活リズムを整えるために頑張りましょう。
また、小学校生活を送るにはこれまで以上に体力が必要になります。朝から夕方まで、たくさんの授業を受けながら過ごすのです。体力がなければやっていけません。最近は、授業中きちんと座っている姿勢を保てずに肘をつく子や、体育のときに正しい姿勢で立っていられず、猫背になったり、だらんと脱力した様子の子が増えているといいます。入学前にいっぱい体を動かして遊んで体作りをすることは大切です。散歩したり、通園を徒歩にして日頃から運動することを習慣づけましょう。
もう一つ大切なのが、自分の持ち物を自分で管理する力をつけることです。小学校では、机やロッカーから物を出し入れしたり、貰ったプリントを親に渡したり、物を管理する力が必要になります。自分で小学校に持っていく持ち物を準備し、管理する練習をしましょう。自宅で帽子やかばん、ハンカチなどの置き場所を決めて練習すると良いでしょう。
聞く力が話す力になる
最近の小学1年生で問題になっているのが、クラスのみんなに先生が話しかけているとき、自分のこととして聞いていない子が増えたことです。話を聞いていないので、ぽかんとして指示通りに動けません。「聞く力」が育っていないと感じられます。
入学前に話を聞く力を意識して育てましょう。話を聞くときは相手の目を見る習慣をつけます。絵本を読み聞かせしたり、クイズを出したりして、楽しく話を聞く習慣をつけるのも役立ちます。
「聞く力」を育てると、言葉を学び、「話す力」に繋がります。入学後は、困っていることを先生に伝えたり、自分の気持ちを相手にしっかり伝える力が必要になります。話すのが苦手な子には、その子が話し終わるのをゆっくり待ってあげる姿勢で聞いてあげましょう。途中で口出ししたり、先取りしたりしては、話す力が身につきません。
時間に沿って行動する練習をしよう
小学校では、幼稚園や保育園より登校時間が早いことが多いです。今までより1時間早起きする必要があるなら、1時間早く寝て、1時間早く起きる習慣をつけなければなりません。
小学校ではチャイムがあり、授業と授業の休み時間は10分だったりします。体育服に着替えて運動場に集合したり、水着に着替えてプールで泳ぐこともあります。入学前に、短時間で着替える練習をしておくと役立ちます。脱いだものをたたむ練習もやりましょう。
時間を見て行動すること、自分の持ち物はしっかり自分で管理することを覚えましょう。身の回りのことが自分でできるようになっていると、安心して入学できます。