大学病院や総合病院眼科の斜視弱視専門外来などで、時々処方される子供用のレンズに「プリズムレンズ」というものがあります。

子供の斜視治療用メガネに使われるレンズですが、一体どういった効果があるのでしょうか。

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プリズムレンズとは?

斜視は、両眼が同時に対象物に向かっていない目の状態のことをいいます。例えば子供の斜視の中でも多い「間歇性外斜視」では、時々片方の目が外側にずれます。遠くのものを見ようとしたり、寝起きのぼんやりしているときに外斜視が現れることが多いようです。

もともと視線がずれていたり、無理をして視線を合わせようとすると物が二つに見える「複視」が起こりやすくなります。正常な人に比べて視線を合わせるのに苦労するので、目が疲れやすくなります。
こういった斜視の症状を改善するために作られたのがプリズムレンズです。

プリズムレンズを通して物を見ると、対象物が実際より移動して見えます。目の視線の向きを変える仕組みになっているのです。斜視の目のずれる方向、ずれの程度を正確に測定して、プリズムレンズの厚みなどを調整してもらう必要があります。作るのは医師が必要と診断した場合です。

プリズムレンズの眼鏡をかけることで、斜視による複視や眼精疲労を軽減させる効果が期待できます。視線を合わせやすくなるので、正常な両眼視機能の発達にも役立ちます。

子供の治療用メガネには保険が適用される 〜手続きしよう!

9歳未満のお子さんの治療用メガネを作る場合、健康保険が適用されます。支給上限は一式36,700円(※平成26年度)です。頻度は5歳未満は1年に1度、5歳以上は2年に1度となっています。

まず、眼科医より眼鏡処方箋を受け取り、眼鏡店で全額負担で眼鏡を作ってもらいます。その際、眼鏡店で領収書を必ず受け取りましょう。眼科で治療用メガネの「作成指示書」を受け取ったら健康保険窓口で申請を行います(手続きは郵送でも可能です)。3歳以上は購入費用の7割、3歳未満は8割を還付してもらえます。

また、お住まいの自治体によっては、残りの2〜3割のメガネ購入費を助成してもらえることがあります。子供の医療費に関しては自治体によって給付額が異なりますので、問い合わせてみましょう。支払い後6カ月以内など手続きに期限がある場合がありますので、早めに確認しましょう。

経過観察とメガネの調整

メガネを作ったら、なるべく寝るとき以外はずっとかけておくようにしましょう。2〜3か月おきに定期検査を受け、視力の変化や斜視の程度をチェックします。

更に強い矯正が必要と医師が判断した場合、「フレネル膜プリズムレンズ」を使用することがあります。これは、メガネレンズに貼りつけるタイプのプリズムレンズです。取り外しが可能なので、治療経過を見ながら貼り替えることも可能です。

また、子供の成長に合わせて眼鏡店でフレームを調整してもらったり、メンテナンスをしてもらう必要があります。子供の場合メガネを破損する可能性も高いので、保障やアフターケアがしっかりした眼鏡店を選ぶようにしましょう。

治療法は納得できるまで相談を

眼科によっては、外斜視用の眼鏡は作らないという方針のところもあるようです。通院している医師の治療法に納得できない場合は、他の眼科へ紹介状を書いてもらいましょう。幼稚園や保育園のママ友などから情報収集することもできます。

複数の医師から診断を受け、納得できるまでお子さんの斜視の治療法を探すことが大切です。

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