よく、「読書をすると学力が上がる」という話を聞きます。学校でも児童へ読書をするよう勧めたり、朝に読書の時間を設けたりしているところがあります。

読書をすると本当に学力が上がるのか、もしそうならどんな良い効果が期待できるのか、考えてみましょう。

読書と学校の成績の関係

文部科学省の調査「読書活動と学力・学習状況の関係に関する調査研究」(平成21年度)によると、読書好きであるほど、小中学校の国語と算数(数学)の成績が高い傾向が見られます。

しかしその一方、読書時間の長さと学校の成績とはあまり関係がないという結果が出ています。ただし、学校の成績が悪かった児童グループに限ると、平日の読書時間が2時間以上と最も長い児童らの成績が悪い結果になっています。

児童の学習状況やその他のアンケートの結果を総合的に見て言えることは、「読書好き」と答えた児童が、必ずしも読書時間が長いわけではないということです。

通常、計画的に勉強できない児童ほど読書時間が取れていない状況が読み取れます。しかし、計画的な勉強ができていない一部の児童に、長時間読書してしまう傾向があります。

長時間読書する児童で成績が低いグループは、テレビの視聴時間やゲームの使用時間も長く、勉強する時間が取れていないことが分かります。

一方、読書好きで成績が良いグループは、平日の時間を計画的に使って読書時間を作っていることが分かります。

やはり学校の成績は、学んだことをしっかり勉強するかどうかで決まります。しかし、読書好きであるほど学校の成績が高くなるのは事実です。学校の勉強をしっかりした上で読書の時間を作ると、学力アップに繋がるというのは本当のようです。

読書と学力

読書で期待できる効果にはどんなものがあるでしょうか。まず、語彙力、読解力、思考力の向上、集中力のアップ、文章を書く能力の向上などが考えられます。

読書好きである児童は、分からないことがあると自分で調べようとします。自主学習能力が高くなることは、進学や就職だけでなく、その後も生きていく上でいろんな場面で役立ちます。

具体的に本のジャンル別で見ていくと、小説や物語は想像力を高め、感情豊かな人間に育ててくれます。新聞の論説などは論理的思考を養うのに役立ち、文章の構成を学ぶ機会を与えてくれます。論説に親しむことは、作文や論文を書く際に役立ちます。歴史や生物学などの本を読めば、知識や教養が身に付きます。

例えば読書好きで長い文章を読むことに慣れていると、国語の問題文を読むのが苦になりません。空欄に「だから」や「しかし」などの接続詞を入れる問題も、文章を読み慣れている児童なら感覚的に理解できます。

また、読書をすることは算数や社会、理科などの設問の意図を読み取る際にも役立ちます。論理的思考ができることは大きな強みです。

2020年度から大学入試が変わる

2020年度から大学入試が変わります。これまではマークシート形式だったものが記述式の問題も導入されるようになります。国語では文章を読んで自分で考え、意見をまとめて書く力が求められるようになります。つまり、資料やデータをもとに、論文を書く力が必要です。

近年は小学校でも、ある課題についてみんなで調べたり、議論したり、意見を発表する授業が増えています。これからの学習で重要になるのは暗記ではなく、思考力、判断力、語彙力、読解力、文章の表現力です。
読書が学力向上に繋がるのはもちろんですが、今後は学校の成績や入試でも、これまで以上に日常の読書が大きな影響を持つようになるでしょう。

参考文献
※熊本日日新聞総合版平成27年12月23日「新大学入試 国語から導入」
読書活動と学力・学習状況の関係に関する調査研究(平成21年度 文部科学省 委託調査研究)
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