赤ちゃんの頃はおっとりしていて、1歳の頃は素直に言うことを聞く良い子だったのに、2歳が近づいた頃から急に親に反抗的にな態度を取るようになって困っている。こういう話をよく耳にします。

しかし、これは多くのお子さんが通る道で、全然心配はいりません。むしろ立派に心が成長している証として、喜んであげましょう。

2歳児は育てにくい

2歳前後に始まる第一次反抗期とは、具体的には次のようなものです。

ママが準備した服が気に入らなくて、別の服を着ると主張する。服を着せてあげたり、靴を履かせてあげたりすると怒る。ご飯を食べさせようとしたら怒ってお皿をひっくり返した。まだ歯をうまく磨けないのに、自分でやると主張する。親が歯を磨こうとすると怒って大騒ぎする。手を繋いで歩こうとしたら振り払われた。
などなど、挙げたら切りがありません。

2歳になると手先がだんだん器用になり、これまで他の人にやってもらってきたことが少しずつ自分でできるようになってきます。2歳は自分でやりたいと自己主張をし始める時期。自分でやりたい要求がありながら、まだ一人ではうまくやれない自分に癇癪を起こしたりする時期なのです。とても気難しい時期だと言えます。

どう対処する?

反抗的な2歳児を育てるのはなかなか大変です。保育園に行く時間が迫っているのに自分で服を着ると言って言うことを聞かない。イヤ!イヤ!の大泣きが始まったけれどもう待てない。そんな経験をされた親御さんも多いことでしょう。

しかし、2歳児の自己主張を無視したり、親の都合で命令して封じ込めるのは子供の心の成長に良くありません。時間にゆとりを持たせ、2歳の子が自力でやり遂げられるよう、親はそっとサポートしてあげましょう。できたら褒め、できなかったら「次は頑張ろうね」などと声をかけてあげましょう。

そうは言っても、いつもいつも子供のペースで行動するのは難しいものです。そういう時は瞬間的に他に気をそらせたり、「こんな楽しいことがあるよ」と、その行動の先に期待を持たせてうまく誘導できるようになると、随分楽になります。

ただし、他人に迷惑をかけるようなことを子供がした場合は「ダメ!」としっかり叱るようにしましょう。

心にゆとりを持って、子供の成長を待とう

2歳の反抗期がずっと続くわけではありません。3歳を過ぎると言葉で自分の気持ちを説明できることが増え、反抗的な態度も落ち着いてきます。
反抗的な態度は一時的なものと理解し、子供の成長を待ちましょう。そのためには、親に精神的なゆとりがあることが必要です。

2歳のお子さんのペースで行動することはとても時間がかかり、辛抱強く待つ必要があります。しかしそれでも、「自分でできた!」という達成感は子供の自信に繋がります。可能な限り、付き合ってあげましょう。
そうすることで、実際に自分一人でできることが増えていきます。お子さんの「やりたい」という要求を大切にしてあげたいですね。

参考文献
※『元気が出る子育ての本① 0〜3歳 能力を育てる 好奇心を引き出す』汐見稔幸、主婦の友社、平成22年

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