子供から大人まで、年齢に関係なく乗ることができる自転車。とても便利な乗り物ですが、間違った乗り方やマナー違反をすると重大な事故に繋がります。
怪我をしたり加害者になることがないように、子供にはしっかり自転車のルールを教えましょう。
定期的に安全点検しよう
自転車に安全に乗るためには、定期的な安全点検が欠かせません。特に、しばらく乗っていなくて春休みや夏休みに久しぶりに乗るときなど、まずは自転車の状態をチェックすることが大切です。
- ブレーキは前後ともよく効くか?
- 反射材は壊れていないか?
- ベルはちゃんと音が鳴るか?
- タイヤに十分空気が入っているか?
- ライトはつくか?
- チェーンは緩んでいないか?
小学生のお子さんなど、自分で点検が難しい場合は大人が点検してあげましょう。
ルールをしっかり守ろう
「自転車安全利用5則」というものがあります。
- 自転車は車道が原則、歩道は例外
- 車道は左側を通行
- 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
- 安全ルールを守る
- 子供はヘルメットを着用
上記のように決められていますが、実際しっかり守られているとは言えない状況です。
このルール自体を知らない人も多いと思われますので、周知徹底が望まれます。
自転車が例外的に歩道を走れるのは、「歩道通行可」と標識で自転車走行が認められている場合や、交通量が多く車道の幅が狭いなど車道通行が難しい場合などに限られます。ただし、13歳未満の子供や70歳以上の高齢者、身体が不自由な人は歩道でも自転車通行できます。その場合も歩道では歩行者優先です。
自転車に乗りながらスマホを使ったり、イヤホンを使ったりすると5万円以下の罰金となります。2人乗りや並進の禁止、傘を差して走らない、夜間はライトをつけるなど、安全ルールをしっかり守りましょう。
マナー向上が課題
子供でも乗れる自転車ですが、自転車は「車の仲間」だと覚えておきましょう。友達とおしゃべりしながら並走したり、ヘルメットも被らず二人乗りするのはマナー違反ですし、危険です。安易な気持ちで乗っていると、歩行者にぶつかって加害者になってしまうこともあります。
自転車に乗り始めの頃は特に、この交差点が危ないとか、この道路は道が狭くて接触事故に注意が必要だとか、しっかり教えておきましょう。普段から危険個所を意識して乗ることが大切です。
自転車に乗っている人を見ると、マナー違反や交通ルールに違反する行為をしている人が珍しくありません。交通安全と事故防止のためにも、自転車に乗る人のマナー向上が課題になっています。そのためにも、大人は子供の模範となり、子供にしっかり自転車の交通ルールを教えていくことが大切です。