近年、子供の虫歯は減少傾向にありますが、歯並びの悪い子供は増えているといいます。

なぜ歯並びが悪い子供が増えているのでしょうか?

その原因と、子供の歯並びを良くするためにできる対策についてまとめました。

歯並びが悪くなる原因

最も大きな原因は、昔に比べて現代人が軟らかい食べ物を食べるようになったからです。特に、最近の子供たちは軟らかい食べ物を好む傾向があります。軟らかいものを食べ続けると顎が十分発達せず、小さくなります。それに対して歯は昔と変わらず大きな歯が生えてくるため、歯がきちんと並ぶスペースが確保できないのです。

3〜4歳頃乳歯の前歯部にたくさん隙間があれば、永久歯が正常に生え変わります。しかし、まったく隙間がない、もしくは乳歯の段階で歯並びが既にガタガタになっていると、永久歯は乱ぐい歯になってしまう可能性が高いです。

その他にも、子供の歯並びが悪くなってしまう癖や習慣が色々あります。指しゃぶりは3歳くらいまでは大丈夫ですが、5歳を過ぎてもその癖が残っていると出っ歯になったり、噛み合せても前歯が開いたまま噛み合わない「開咬」になったりします。

下唇を噛む癖があると出っ歯になりやすく、シーツや爪を噛む癖があると上の前歯の一本だけがずり上がってしまうことがあります。また、頬杖をつく癖があると、奥歯の歯並びが歪んでしまうので注意が必要です。

歯並びを良くするためには?

まず、子供の歯並びを良くするために親が意識すべきことは、食事やおやつが軟らかいものばかりになっていないかチェックすることです。これではいけないと思ったら、食事に根菜や青菜、おやつにナッツやドライフルーツ、塩昆布など、噛みごたえのあるものを取り入れましょう。

子供が水やお茶などの飲み物で食べ物を流し込んでいたら、その習慣はやめさせましょう。一口30回噛むのが理想です。小さい頃から、しっかり噛んで食べる習慣を身につけさせるべきです。そうすることで顎の骨が発達して広がり、永久歯が生えるスペースができます。

その上で、乳幼児期に歯並びに影響する悪い癖があるときはやめさせましょう。しかし、既に生え変わりの時期を迎えていて顎の発達が追い付かないこともあるでしょう。その場合、矯正治療を受ける選択があります。

子供の歯の生え変わりの時期は平均して6〜12歳です。上の前歯2本、下の前歯4本が生え変わったところで歯並びが凸凹していたり、噛み合せが悪かったら矯正の相談をするタイミングです。矯正は、小児期の骨の柔らかい時期が望ましく、早く始めれば永久歯を抜くことなく治療できることがあります。ただし、歯が生えるスペースが著しく不足している場合は歯を抜く治療が行われます。

生え変わりの時期に注意

生え変わりの時期に気を付けたいことがいくつかあります。
よくあるのが、下から永久歯が顔をのぞかせたのに、乳歯がなかなか抜けないというものです。放っておくと永久歯の位置がずれて生えてしまうので、なかなか抜けない場合は乳歯を抜歯してもらいましょう。

また、乳歯が虫歯になって神経を取ってしまうと、永久歯がうまく生え変わらないことがあります。乳歯は永久歯が生えてくると根元が徐々に溶けて、グラグラし始めます。しかし、神経を取った乳歯は溶けることができずに抜けなかったり、逆に早く抜けてしまって永久歯がなかなか生えてこない場合があります。

乳歯は永久歯が生えてくるスペースを確保する役割があります。乳歯が虫歯で早くに抜けてしまうと、後から生えてくる永久歯の隙間がなくなり、歯並びが悪くなります。

このように、生え変わりの時期は特に注意して、子供の歯の状況や永久歯の生え方を見守る必要があります。疑問や不安があったら、かかりつけの歯科医に相談しましょう。

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