子供が小学生になると、友達を家に呼ぶことが増えていきます。
嬉しいことですが、ときにはマナーを守らない子供たちに嫌な思いをしたり、家族の生活ペースが乱されて困ることもあるかもしれません。
みんなが楽しく、無理のない関係を作っていくためにはどうすればよいでしょうか。
大切なルール作り
子供の友達が家に来ることで負担が大きくなるのは主に母親です。大歓迎で楽しめるのなら問題ありませんが、部屋を片付けたり、おやつの準備をしたり、子供たちが散らかして帰った部屋を掃除したりなど、訪問が頻繁であればあるほど母親の負担は大きくなります。これを我が子のためにと頑張りすぎると長続きしません。生活のペースも乱されてしまいます。
せっかく友達が来たのに親は訪問を喜べない……なんてことにならないためにも、家族の負担にならない方法を模索すべきです。そのために親子で話し合い、みんなが気持ちよく過ごせるルールを作りましょう。
ルールは、子供の成長に役立つ
家族の負担を減らし、プライバシーを守るためにおすすめなのは、子供たちが遊ぶ部屋を子供部屋やリビングなど、1部屋に限定することです。子供たちを迎える準備も楽になりますし、他の家族の生活を煩わせることも少なくなります。
子供が小学生になったのなら、友達を迎える準備も本人にやらせましょう。友達を呼ぶ際は自分で部屋を片付ける。飲み物やおやつもも自分で準備し、友達が帰った後は自分で掃除する、などです。そうすれば子供に責任感が芽生えますし、積極的に自分の部屋を片付けるようになります。友達を呼ぶようになったら、これまで散らかっていた子供部屋が嘘のように綺麗になった、なんてこともあるかもしれません。
その他にも「保護者が不在の場合は家に呼ばない」「大騒ぎして迷惑をかけない」「5時になったら帰る」など、家庭ごとに必要なルールを決めます。もしルールを破ったら「1週間友達を家に呼ぶのは禁止」などペナルティを作り、甘やかさずにしっかり守らせるようにします。
同時に、友達の家に遊びに行くときは、「お邪魔します」や「ありがとうございます」など、きちんと挨拶するよう教えましょう。マナーを守り、おうちの方の迷惑になるようなことはしないように伝えます。
子供は最初は嫌がるかもしれませんが、そのうち、ルールを守れば楽しく遊べることを覚えていきます。おうちの人が気持ちよく迎えられるような気配りが大切なことが理解できたら、大きな成長です。ルールを守ることが自立し、大人になるためのステップアップに繋がります。
保護者同士の気配りも忘れずに
友達の保護者の連絡先が分かるなら、「お世話になります」や「ありがとうございました」など、一言送っておくと良いでしょう。
こちらは遊びに行っているのに事情(介護や病気など)があって家に呼べない場合は、それを相手に伝えておくと、誤解を招いたり、関係が悪化することを避けられます。
学校の行事などで保護者と顔を合わせる機会があったら、それとなく友達の家での様子を訊いておきましょう。相手方が不快な思いをしていないか気遣う心配りが大切です。子供が友達の家を訪問するときはお菓子を持たせるなど、ちょっとした心配りができるといいですね。