シニアが安全で快適な住まいで暮らすためには様々な条件があります。
一戸建てにしろマンションにしろ従来の日本の家屋はシニアにとって都合のいい条件を備えていない場合も多いので、国や地方自治体はシニア向けリフォームに対して支援制度を設けています。
バリアフリーや手すりの設置などのリフォームをする時には支援制度の確認をしましょう。
介護保険制度における支援制度
最も一般的に知られているリフォーム費用助成金制度は介護保険によるものです。
家族に介護保険被保険者がいる場合には介護保険からリフォーム費用の9割で最高18万円までの助成金を受け取ることができます。
ただし、この支援を受けるためには「要介護、要支援」の認定を受けることが条件となります。
また、介護保険の被保険者証の住所に実際に住んでいて、その住居のリフォームにのみ適用されます。
介護認定は、特定の疾患がある人は40歳以上、そのほかの人は65歳以上です。
要介護、要支援の認定が出るほど体が衰えてからのリフォームだとちょっと遅いのかな?という気もします。
地方自治体の支援制度
介護保険以外にも、地方自治体の支援制度があります。
地方自治体の支援制度には、高齢者対策リフォーム費用の一部、30万円から50万円程度を助成金として支給するものがありますが、リフォーム費用を低金利で融資する制度が各自治体で多く採用されています。
このような支援制度は、免震対策や防犯対策、エコ対策、高齢者対策のためのリフォーム費用に対して行われるものです。
免震や防犯はシニアに限らず必要なリフォームですが、若者よりも体力が衰えているシニアであれば、より必要なリフォームといえます。
また、地方自治体の支援制度では、免震、耐震、防犯、エコ対策、高齢者対策のリフォームをした不動産の固定資産税を優遇する制度もああります。
国の支援制度
国のリフォーム支援制度では、免震、耐震、バリアフリー等のリフォームに対して一定の条件を満たしていれば所得税を優遇する制度もあります。
http://www.j-reform.com/publish/pdf_guidebook/12-09-P34-47.pdf
住宅金融支援機構の支援制度
住宅金融支援機構では、「高齢者向け返済特例制度」という満60歳以上の人に適用されるリフォーム資金支援制度を設けています。
この制度でも、耐震対策またはバリアフリー工事が支援制度の対象となります。
http://www.jhf.go.jp/customer/yushi/info/reform_older.html
高齢者住宅財団の支援制度
シニアが融資を受けるときに大きなネックになるのが保証人の問題です。
一般的な信用保証会社では年齢的な制約があって保証を受けることができません。
高齢者住宅財団ではこの問題をに対応して住宅金融支援機構の高齢者向け返済特例制度を利用するための債務保証をしてくれるのです。
http://www.koujuuzai.or.jp/html/page02_03.html
これらの支援制度は、リフォーム資金の出資者が高齢者本人か縁者か?や居住地などで摘要されるかどうかが決まっていきます。
また、重複して利用できる制度とそうでない制度があります。
関係各署にこまめに相談して有利な方法でリフォームしたいものです。