シニアのご近所づきあいは大きく二つに分かれるようです。
とにかく、近所に知り合いが多くて買い物に出れば必ず一人二人知り合いにあうタイプ。
・生まれた時からこの町に住んでいる
・長年この街で商売をしてきた
こんなシニアなら、ご近所づきあいは活発ですからあまり寂しい思いをすることもなさそうです。
もう一つは、そこに住んでいることはなんとなくみんな知っているけれどご近所づきあいは全くないタイプ。
・勤め先は都心で家には寝に帰るような生活が続いていた
・もともと会社人間で仕事が趣味のようなものだった・・・
こんなシニアはご近所づきあいが苦手で外出の頻度も少なそうですね。
ご近所づきあいは不要?
「いやいや会社時代の友達と月に一度はゴルフをするんだよ。」とか「カルチャーセンターに行けば友達がいて毎週集まってはみんなでランチしてるのよ。」とかいう人も結構います。
こういうお付き合いって楽しいですよね。
ただ、こういうお付き合いがあるから、別に近所に付き合いが無くても寂しくないかというと、そこは少し違うかもしれません。
ご近所ならではの気軽な付き合い
例えばごみを出しに表へ出た時、「おはよう!」と声がかかる方が気分が晴れますよね。
その人は、おはようと言ったついでに「あれ、何だか顔色悪いよ。早めにお医者さんへ行っといた方がいいよ!」と言ってくれるかもしれません。
あなたが道で足をくじいたところに行き会えば、「どんくさいねえ。家まで送ってあげるよ!」と声をかけてくれるかもしれないのです。
気楽なご近所づきあいを始めるには?
さて、このような気楽なご近所づきあいを始めるきっかけを作るにはどうしたらいいのでしょう。
元々、人づきあいが大好きで自分から積極的にふるまう性格の人にはとても簡単なことです。
でも、あまり自分から積極的にふるまえない人はどうしたらいいのでしょうか?
もちろん、いきなり親しげに声がかかるわけではありません。
「あの人は、いい人だ。」と認識される必要があるのです。
挨拶は早い者勝ち
一番かんたんで大切なこと、それはきちんと挨拶をすることです。
これって社会常識ですよね。
ところが、会社や工場の中では挨拶を欠かしたことがないような人でも、ご近所さんには挨拶ができないという人は少なくありません。
特に人づきあいが苦手な人は、仕事上では愛想よく出来るけれども、仕事を離れるとどうしていいかわからないという人もいます。
でも、簡単なことです。
あいさつは、先にしたもの勝ちなんです。
地元の商店街で買い物をしよう!
最近は地元の商店街そのものがあまり多くはありませんから難しい地域があるかもしれませんが、もし、八百屋さんや果物屋さんなど生鮮食品を扱うお店が近所にあればそのお店を利用しましょう。
お店の人はお客さんをよく覚えています。
何度か足を運ぶうちに、向こうから「寒いですねえ」とか「いいお天気ですねえ」と声をかけてくれます。
この時に、笑顔で相槌を打てばそれだけでもお店の人は「よさそうな人だ」と思ってくれるんです。
地元の奉仕活動に顔を出そう
毎年決まった時期に自治会などで奉仕活動があります。
一番多いのは草刈り作業でしょうか?
こんな時には億劫がらずに顔を出しましょう。
ここでも、取り合えず笑顔で人の話を聞くという姿勢が大切です。
地元の喫茶店のモーニングサービスを利用しよう!
一度行けばおおわかりになると思いますが、近所の喫茶店のモーニングサービスの時間帯はその近辺のシニアの憩いの場になっているんです。
毎日通う人や、決まった曜日に通う人がいてみんな知り合いです。
たいてい、一人か二人みんなを笑わせる人がいて朝から大盛り上がりのお店も少なくありません。
もし、話題に入れなければ、みんなの話を聞いて微笑んでいるだけでも「よさそうな人だ」と思ってもらえるのです。
声を掛け合おう!
当然のことですが、何かしてもらう事ばかり考えていてもよさそうな人だと認識してもらえません。
人が何か落としたら、「落としましたよ。」と声をかけなければなりませんし、荷物が重そうだったら大丈夫ですかと声をかけた方がいいのです。
親切であることは人づきあいの基本です。
笑顔がポイント
あいさつでも、買い物でもどんな場面でもキーポイントになるのは笑顔です。
もちろん、特に面白いことも起きていないのに満面の笑みというのもおかしなものです。
でも、よく笑った方が好感度は高くなりますし自分自身の気分もよくなります。
仏頂面は損なんです。
顔の筋肉を緩めて
自分で特に意識していないのに人に物調面だといわれる人がいますが、こういう人は往々にして顔面の筋肉に柔軟性が無いのです。
毎朝、鏡に向かって「ま〜、い〜、う〜」と言ってみましょう。
- 大きく口を開けて ま。
- 思い切り口を左右に広げて い。
- 思い切り口をすぼめて う。
この練習では、唇の端が上がるので見た目が穏やかな感じがします。
この練習を何回かした後に、頬の筋肉を充分に動かしましょう。
誰も見ていないところで、思い切り変な顔をしてみると普段動かさない筋肉が動いて顔の筋肉に柔軟性が出てきます。
顔に筋肉が柔軟になると笑顔が多くなり表情が豊かになります。
まとめ
そんなに深く仲良くならなくても顔をみたら何らかの声を掛け合う程度のご近所づきあいはリタイア後の生活にはなくてはならないものです。
災害等の時に出来る範囲で助け合うことで大きな事故に発展することを防止できますし、時には命を救うことになる場合もあるのです。