おうちの収納と切っても切り離せない関係の収納家具。
- 収納家具ってどんなものが使いやすいのかしら?
- どのような事に気をつけたら良いのかな?
家具をこれから揃えたり、新たに購入しようと考えている場合に、気になることは多いと思います。そんな収納家具についてのポイントをまとめました。
収納家具を選ぶポイントはコレ!
ずばり、収納家具を選ぶ確認ポイントは、次の5つです。
- どこに置くか
- 何を仕舞うか
- 高さを決めているか
- 奥行きと幅を計っているか
- 色、素材を合わせているか
家具選びにはイメージが大切です。
買ってから「こうじゃなかった〜!」なんてことがないように、事前の確認やイメージはとっても大切。この5つのポイントを確認できている(答えられる)か、購入前にチェックしてみましょう。
ポイント1と2の「どこに何を仕舞うか」は、あらかじめ決めておくことは家の中にあるモノの量の把握につながり、この機会に古くなったモノの処分ができたり、安い時の買いすぎも防ぐことができます。
ポイント3と4の「奥行きと幅を計る」「高さを決める」事は、特に家具などの大型で何年も使う家財ではとても大切な部分です。
収納する場所の奥行きと幅にジャストサイズに近い物を選ぶと部屋の中がスッキリします。また、あまり背の高い家具は部屋に入った時に視覚的に圧迫感を感じて、部屋が狭く見えることがあるようです。
家具の高さは腰〜肩の間など、圧迫感を感じないような高さを決めると良いでしょう。背の高い家具を置きたい時は、厚さが薄い物を選びましょう。
ポイント5の「色、素材を合わせる」ですが、素材と色を揃えると、部屋にテーマが生まれ、ぐっと洗練された雰囲気になります。
様々な色や素材では、部屋の中がごちゃごちゃして落ち着きません。
また、収納家具は一定方向を向くようにレイアウトすると動線が統一されて、見た目にも実用的にもたいへん使いやすくなります。動線については次で説明をしたいと思います。
動線を決める
「動線」、すなわち、「収納した物を出したり仕舞ったりするための動きを表す線」のことです。
収納家具を用意する際においては、この「動線」を中央に寄せる事が大切です。動線を中央に寄せるという事はどういう状態かというと、
- 収納家具の向きが同じ
- 余計な物が出ていない
という状態です。
そして、動線が中央に揃えられているメリットは、『無駄な動きがないので、あちこちうろうろする必要がない』という点です。
これは特に衣類の収納や毎日の身支度においてとても重要なポイントだと思います。なぜなら、身支度における時間が短ければ短いほど、忙しい朝の時間帯に余裕が出来るからです。
収納家具のコツ
動線を中央に揃えるには、「家具の向きが同じであること」が大切だと先に述べました。
しかし、例えば壁の一面にのみ家具を置くようにすると、仕舞う物の量が多い場合はとても背の高い家具を置かなければならない場合もあります。それはとても大変です。
そこで、2つの方法を考えます。
- 壁の一面だけに収納家具を置く場合は、『なるべく奥行きの浅い家具』を置くようにする。
- 高さの違う家具をばらばらに置く場合は、『寝る・食べる・くつろぐ』など、目的別に部屋のスペースを分ける。
壁の一面に家具を置く場合は、できればオープンな棚が使いやすいです。理由は衣類でも本でも食器でも、中に仕舞う物を選ぶことなく収納できるからです。オープンな棚は「見せる収納」になりますので、自然とレイアウトを意識したスッキリ収納ができるようになります。奥行きのなるべく浅い家具にすれば、背の高い家具でも圧迫感がありません。中に仕舞う物によって表情が変わるステキなインテリアになります。
背の低い家具や、高さの違う家具の場合どこに置いても圧迫感がないので、部屋が広く使える所が魅力です。ただ、動線をばらばらにしてしまうと、あっちこっちに動かなくてはならないので、不便に感じられてしまいます。
そこで、リビングやワンルームであれば、『寝る・食べる・くつろぐ』など、目的別にスペースを分けてみましょう。
寝るスペース…例えばベッド周りのチェストやサイドテーブルには、「寝るときのアロマテラピーセットを収納する」「おやすみ靴下やパジャマ類をしまうバスケットを置く」「交換用のベッドカバーやシーツを収納ケースに入れてベッドの下に仕舞う」など、寝る時や寝る環境作りに必要な物だけ置きます。寝るときに音楽や読書を習慣にされているかたは、そのコーナーを作っても良いですね。
食べるコーナーには食器棚やマグカップ、カトラリーのケースが仕舞える棚を。テーブルに引き出しが付いている収納も便利です。
くつろぐスペースに置く家具には、趣味の物や自分がリラックスできる物をふんだんに収納しましょう。
目的別に動線を分ければ、生活にメリハリが出て、部屋も美しく使うことができます。
収納家具ではない家具に機能性をもたせる
テーブル、椅子、ベッドなど、一見「収納なんてできないわ〜」と思われる家具に収納機能がついていると、「おっ」と思います。しかも実際便利なので人も家具も得した気分になってホクホクです。
上の方でも例を挙げましたが、テーブルに引き出しが付いている物は、テーブルの上でよく使う物(食事用なら食器やカトラリー、裁縫用ならソーイングセット、などなど)に関連した物を仕舞っておくと、準備や仕舞う作業が簡単です。
椅子などは、スツールなどに収納機能がついている場合があります。座っている部分をぱかっと開いて収納できるタイプです。子ども用の椅子などは、おもちゃのお片付け場所にピッタリです♪
ベッドは「ベッド下」がオススメ。ベッド下専用の衣装ケースや棚もありますし、下にキャスター付きのボードやすのこを置いて収納した物が取り出しやすいようにしても良いでしょう。最初から収納機能を持たせたベッドもあります。
座って快適?ロースタイル
「ロースタイル」という言葉をご存知でしょうか?
ロースタイルとは、「家具などの背が低く、余計な物を置かず、なるべく低い位置で生活するスタイル」のことを言います。手触りの良いラグにテーブルやクッション、座椅子を置いて、そこに座るロースタイルは、「空間を広く」感じながら生活することができます。収納家具は、普通に置いていても、どうしても部屋の空間を使ってしまいます。そこにダイニングテーブル、椅子をいつものように置けば、部屋が狭く感じてしまう場合も…。
そこで、「椅子もテーブルも家具もできるだけ低くする」ロースタイルを取り入れることで、部屋が広く使え、身も心もリラックスして快適に暮らせます。
見せる収納?見せない収納?
収納術を心掛けていると、ふと気になることがあります。「見せる収納と見せない収納、どっちが良いのだろう?」ということです。見せる収納と見せない収納は、実際に置いたときのイメージをしてみると良いでしょう。
「見せる収納」は、
- ガラス戸
- 扉がないオープンシェルフ
- カラーボックス
「見せない収納」は、
- 箪笥や引き出し
- 蓋付きボックス
などが挙げられます。
そして、「見せる収納」のメリットは、
- 中に入っている物が一目で分かる
- 誰からも見える状態なので整理整頓に気を付けることができる。
「見せない収納」のメリットは、
- 見せたくない物を隠せる
- 見えない分、少し多めに収納しても平気
などです。
これらの条件に収納家具の特徴を絡めて考えていきます。
例えば、「背の低い収納家具」の場合。
「見せる収納」のようなオープンな家具を使うと、小さなインテリアのようになってステキです。「見せない収納」の場合、背の低い家具は「中に多く入れても、取り出しやすくて便利」になります。多く詰め込んでも家具自体の高さがないのいで、部屋を圧迫することがありません。
一方、「背の高い収納家具」の場合は、「見せる収納」は中に入っている物が広く見渡せ、部屋を広く感じる事ができます。「見せない収納」は背が高いぶん主張するので、置く数をごく少量にしたり、薄い物を選ぶようにしたり、「お気に入りの一点物」を置くようにすると良いでしょう。
ご自身の生活スタイルに合った収納家具の使い方を探してみてくださいね。
まとめ
収納家具を選ぶ確認ポイントは5つ。
- どこに置くか。
- 何を仕舞うか。
- 高さを決めているか。
- 奥行きと幅を計っているか。
- 色、素材を合わせているか。
この5つが決まったら、「動線」を中央に寄せるように家具を配置します。
それには、「家具の向きが同じ」事が必要になるのですが、それが難しい場合は、「寝る・食べる・リラックスする」などの目的別にスペースを分けるようにしましょう。一見収納家具ではないベッドの下やテーブル、スツールなどに収納機能を持たせるのもオススメです。
家具などの高さを低くして生活する『ロースタイル』、『見せない収納・見せる収納』と収納家具を組み合わせれば、お部屋を広く快適に使えます。