お気に入りのコートやダウン、ジャンパーなどのアウターウェアは帰ってきたら、そのまま掛けたり、仕舞ったり…という事が多いと思います。
アウターをキレイに保つために、収納場所について考えてみましょう。
湿気が大敵!
コートやジャンパーなどアウターは、着ている衣服の中で一番外気に晒される衣服です。
湿気と一緒にニオイや小さなホコリ等も吸い込んでいます。
これをこのまま扉のついたクローゼットに仕舞ってしまうと…、言わば、密室の湿地状態になるのです。
これでは、ジメジメした所が大好きなカビや虫の住み家になってしまいます。
大切なのは、一度着たコートやダウン、ジャンパーは「よく乾かしてから仕舞う」と言う事です。
それには、帰ってきたら一旦、「密室」では無い場所に仕舞いましょう。
クローゼットの中や扉を閉め切ってしまうような場所に仕舞うのはオススメしません。
- フックにサッと掛ける
- ハンガーに掛けて広い部屋や廊下に掛けておく
と、例えばこのような工夫をするだけでも外気を乾かすことができます。
乾燥すると小さな汚れも落ちやすくなるので、廊下等に一度コートやダウン、ジャンパーを掛けて置けば、乾いて落ちた小さな汚れは掃除機で吸い取ってしまうことができますし、クローゼットに持ち込む心配も少なくなります。
さらに、週末など風通しの良い所に干して完全に乾かすようにすれば、完璧です。
動線で考える
アウターを手に取り、羽織って外に出るまでの道、または帰ってきて、脱いで仕舞うまでの道を「動線」と言います。
この動線上であれば、取り出したり仕舞ったりするのに便利であると言えます。
人によってパターンや癖があって違うので、一度、外出するまで、または帰ってきてからの動きをイメージしてみましょう。
あえて視界から外す?
いつも使う物は、分かりやすい場所、手の届きやすい場所に仕舞いがちになります。
例えば、下記などでしょうか。
- アウター
- 傘
- 靴
ふと見るとギュウギュウに詰まって溢れそう、なんて事にもなりやすいですね。
ここで、これらをあえて「視界から外して」みましょう。
オススメ方法です。
- 背の低い棚
- 細身で掛けた物が隠れる棚
- バスケットや箱
湿気をこもらせない為にも、できれば扉や蓋が付いていない物がオススメです。
視界を外した場所に仕舞うことで、きっちりと収納しても部屋の中が広く感じます。
見た目はスッキリと
アウターは温かい物ほど、空気を多く含むので、かさばります。
かさばるアウターに、他のジャケットと一緒にして、ついでにセットのスカートやスラックスなども掛けてしまうと、「どこに何かあるのか分からない」→「いちいち衣類を掻き分けて探さなくてはならない」と、面倒な作業になってしまいます。
コートやダウン、ジャンパー類を収納するポイントは3つ。
- ダウンやコートなど、「ボリューム」のあるアウターは、掛けるより「畳む」。
- 「扉のないオープンな棚」が湿気防止にもまり、使いやすい。
- 「掛ける」場合はかさばったり、衣類が埋もれないように収納法を工夫する。
それぞれ分けて説明していきます。
1.ボリュームのある物は畳もう
素材によって、「掛けた方が良い」アウターと、「畳んだ方が良い」アウターがあります。
「掛けた方が良い」のは、「シワになりやすいアウター」です。
例えば、下記などです。
- ウール
- 皮
- ファー付のコート
「畳んだ方が良い」のは、「シワが気にならないアウター」です。
例えば、下記などが挙げられます。
- ダウンなど、羽毛や中綿を含む服
- 厚めのコートなど、畳んでもシワになりにくい服
畳み方は、普段衣類を畳むようにざっくり畳んでOKです。
ダウンなどは袖を内側に折りたたんだら、裾の方からくるくると空気を抜くように巻いて、リボンや紐で留めて置くのもコンパクトで収納しやすくなり、オススメです。
ただし、畳む場合も、外から帰ってきたばかりの物は、一度掛けるなどして外気を飛ばす事が大切です。
羽毛や中綿のおかげで、空気をより含む衣類はしっかりこもった湿気を乾かしてあげると良いでしょう。
天気の良い休日は風通しの良い所に干してあげましょう。
2.オープンな棚で快適
アウターの大敵は「湿気」と先に述べましたが、ダウンなどは中でも特に、空気をたっぷり含む事で保温、保湿しているので、気をつけてあげる必要があります。
それには密閉されていない、空気が通る場所がオススメ。
カラーボックスや大きめのカゴなど、蓋や扉の付いていない棚に仕舞うと、ダウンや厚手のコート類はすっきりと仕舞えます。
また、蓋や扉の付いていない棚の良い所は、「取り出しやすい所」です。
アウターウェアは毎日羽織る物ですから、取り出しやすい所に置いてあると、毎朝の身支度が便利になります。
3.かさばらなければ、余裕も生まれる♪
何着も何着も、もこもこに入れたクローゼット。
ズボラな著者は一人暮らし時代、「開かずの部屋」と呼んでいました…。
扉を開ければアウターがぼわっ。
掻き分け掻き分け、スーツやスカート、ブラウスを出していましたから、今考えると毎朝は大変なストレス!急激な女子力低下も頷けます…。
こんな著者のようにならない為にも、アウター収納のお約束を守りましょう。
- 掛ける量を決めましょう。
- 収納グッズで、得しちゃいましょう。
掛ける量を決める、というのは、いつも着ているワードローブに限定する、と言う事です。
例えば、出社用、プライベート用、おしゃれ用。
1〜2ヶ月一度も袖を通さなかった、と言う物は、思い切って、畳んで箱形の収納ケース仕舞いましょう。
クローゼット内であれば、蓋の付いていない箱形が使いやすく、中に何が入っているかも一目で分かります。
収納グッズで楽々お得!
とはいえ、クローゼットはやっぱり便利です。
他の衣類や小物があるから、クローゼットはなるべく畳んだアウターで占領したくたい…。
そんな場合はポールに2倍掛けられる収納グッズを使いましょう。
2倍掛けるコツは、肩と肩の線がぶつからないようにする事です。
市販の2倍掛けられるハンガーも便利ですが、下記などのように、簡単なテクニックで収納グッズを作ることもできます。
- S字フックを2つ繋げる
- ハンガーやポールからリボンやひもを垂らし、もう一方のハンガーを結ぶ
折りシワはタオルで防ぐ
畳むときに心配なのは、畳んだときに付いてしまう「折り目」ですね。
折りシワが心配な場合は、畳んだタオルを芯にして挟んで畳んでみましょう。
畳み方です。
- アウターに、肩下や前身ごろと後身ごろの間に畳んだタオルを入てから、タオルごと半分に畳みます。
- 袖を肩の所で折り返し、反対側も同じようにします。
- タオルの挟んである場所なら、折り目が付きにくいので、畳むことができます。
シーズンオフは収納ケースに
シーズンオフはダウンやコート達もお休み期間。
長く仕舞っている間に、ダメージに合うことのないよう、仕舞う前にも手入れをしてあげましょう。
上手な収納の為のポイントは、次の3つ。
- クリーニングや洗濯などで汚れを取っておく
- しっかりと乾燥させておく
- 防虫剤、乾燥剤を使う
ジャケットやコートの多くは、クリーニングが必要な素材です。
おうちで洗う場合も取り扱い表示に従い、汚れをきれいに取っておきましょう。
よく、クリーニングから持って帰ってくると、汚れを付けたくないからと、ビニールを掛けたままクローゼットに仕舞う方がいますが(実はかつての筆者もそうでした…)、これは、湿気をこもらせて、逆に衣類が傷みやすくなってしまうそうで、NGなんだそうです。
仕舞う前にも、充分乾かしてからしまいます。
クリーニング後や洗濯後、よく乾いた状態であれば、そのまま畳んで仕舞えますし、気になる場合は寒暖差のない室内で、風通しを良くして昼間乾かすのも良いでしょう。
収納ケースにしまうコツ
収納ケースにしまう場合のコツは、2つです。
- タオルを挟んで畳む
- タオルを挟んだ方を畳み、ウェストから下の裾は、できるだけ折らない
タオルを挟んだところはタオルごと畳むので、折りシワが付きにくなります。
衣類用収納ケースであれば、ウェストから下は伸ばしたまま、寝かせるように置き、上から同じようにした他のアウターを重ねていきましょう。
収納ケースの長さが足りない場合は、ウェストから下の、折る箇所にも、タオルを挟むようにします。
収納ケースのメリット
収納ケースにしまう場合の良い所は、シーズンオフの物を隠すことができる点でしょう。
シーズンオフの物を隠せる、と言う事は、言い換えると、クローゼットなど、ワードローブを仕舞う所には「オンシーズン」の服しか並ばないと言う事です。
オールシーズン服がぎっちり入っていて、取り出すのにも一苦労…、といった場面が減り、「今必要なお気に入りの服」をすぐに手にすることができます。
収納ケースを一つ準備し、シーズンオフの冬用、夏用で交代で使っても良いですね。
その際は、湿気や虫対策を忘れずに。市販の防虫剤や乾燥剤を入れると簡単です。
防虫剤で、市販の物が気になる方は、ポプリやサシェ、シナモンスティック、石けんなどをキッチンペーパーや小さな巾着に入れた物でも代用できます。
【参考サイト】
しまいにくい冬服がコレなら片づく! [収納] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/1572/
コートやダウンは一度着たらどこに収納していますか? : 美容・ファッション・ダイエット : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2013/0307/578157.htm?g=07
第49回 衣類のたたみ方をマスターしよう!(page1) | 本多先生の毎日の収納 | アイリス収納・インテリア ドットコム
http://www.iris-interior.com/mainichi/49/01.html
プロから学ぶ☆インテリア術 収納編 Lesson10玄関・下駄箱の収納、ココが知りたい!|HOT dinos(ほっとディノス)
http://www.dinos.co.jp/hotdinos/antenna/interior/110125/
スッキリ&オシャレに見せる玄関の収納術 - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2136004321249063401?page=2