溶連菌感染症の患者が多くなっています。流行のピークは初夏と冬ですが、一年を通して注意が必要な病気です。

子供に多い溶連菌感染症について注意点をまとめました。

自己判断せず、病院で診察を受けよう

溶連菌感染症は、園児~小学生の子供に多い病気です。

喉の激しい痛みと38~39℃の高熱が特徴で、水を飲んでも喉が痛いと訴える子供も多くいます。扁桃腺がはれて、舌にイチゴのようなブツブツが出る「苺舌」と呼ばれる症状が現れるのが特徴です。

その他、腹痛、吐き気、全身の倦怠感などがあり、体や手足に小さくて赤い発疹が出ることもあります。

しかし、「苺舌」や発疹などの分かりやすい症状が現れず、風邪症状と似ていて判別が難しい場合も珍しくありません。

溶連菌感染症はしっかり対処しないと合併症を引き起こす危険性がある怖い病気です。保護者は自己判断せず、子供の様子がいつもと違うと感じたら、病院でしっかり診察してもらうようにしましょう。溶連菌感染症の検査は短時間で結果が分かります。

抗生剤を飲ませる工夫をしよう

溶連菌感染症と分かったら、細菌を殺すための抗生剤が処方されます。ところが、抗生剤は味がまずいので、大抵の子供たちが嫌がります。

小児向けによく処方されるのがイチゴ味のワイドシリン(粉末)ですが、香りが独特で後味が悪く、飲み終わった後も口の中に苦味が残りやすい薬です。体内に入った溶連菌を完全に殺すためには、この薬を朝昼晩、10日間飲み続ける必要がありますが、薬を嫌がる子供たちにどうやって飲んでもらうかが悩ましい問題です。

服用するのが小学生なら、なぜこの薬を飲み続けなければならないのか、理由を説明して納得させましょう。

薬を飲み始めると2~3日で熱は下がって症状も楽になるけれど、まだ体の中には悪い菌が残っていること。途中で薬をやめると、また悪い菌が増えて、再び病気になってしまうこと。きっちり菌をやっつけるためには、元気になっても10日間は薬を飲み続ける必要があることを伝えましょう。

小さいお子さんの場合は、飲み方を工夫しましょう。ワイドシリン(抗生剤)は水やお茶で飲むと後味が悪く苦みが残りやすいですが、牛乳やカルピス、リンゴジュースに混ぜて飲ませると飲みやすくなります。子供が飲みきれる量で溶かし、混ぜたらすぐに飲ませましょう。混ぜて時間が経つと味が変わってしまいます。

感染力と出席停止期間

お子さんが溶連菌感性症と診断された場合、受診した日とその翌日が出席停止になります。処方通りに抗生剤を服用すれば、飲み始めて24時間で感染力はほとんどなくなるため、受診日の翌々日に熱が下がっていれば登園・登校できます。

溶連菌感染症は感染力が強いので、特に、家庭内で一緒に遊ぶ兄弟姉妹へ感染しないように注意が必要です。子供に多い病気ですが、免疫力が落ちていれば大人にも感染します。妊婦さんなどは特に気をつけて下さい。

タオルやコップは別々のものを使い、感染防止のためにマスクをつけましょう。潜伏期間は2~5日ですから、家族で溶連菌感染症の患者が出たら、1週間程度は用心して過ごしましょう。

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