冬の旅行といえば温泉、ほっこりあったまっておいしい鍋をつつけば癒し効果もばっちりです。でも、温泉の癒し効果はただあったまるだけではありません。もともと温泉はお湯に有効成分が含まれていることに値打ちがあるのです。
ぬるめのお湯でも冷たい水でも十分効果があります。
ぬる湯の温泉
温泉のなかには、ぬる湯という温泉があります。源泉が40度未満の温泉は冬はそれぞれのホテルや旅館であたためています。このお湯は夏なら温めずにはいれるのです。40度未満のお湯は生ぬるい感じがしますが、体温とあまり変わらない程度の温度になると当然ですが熱いとも冷たいとも感じません。しかし、お湯から上がれば、体が濡れていますから水分が蒸発して涼しくなります。
普段冷房の中で体の芯が冷えている人はぬる湯にゆっくり入ると、熱い思いをせずに体の芯を温めることができます。温泉成分はそのままあるわけですから、その温泉の泉質自体の効能はあります。ホテルや旅館は冷房されているのですから後が暑くて困ることもありません。
夏の暑い日には、家をはなれてゆっくりぬる湯に入って、少し手の込んだ夏の懐石料理などを楽しんでみてもいいのではないでしょうか?どちらのお宅でも、家では出来ることなら火を使わずに済ませたいので、簡単な料理になってしまいます。温泉旅館の夏らしい風情のある食事は、身も心もおなかも満たしてくれます。
旅館やホテルは、いくらぬる湯があるからと言って、普通の40度以上の浴槽を用意しないわけにはいかないのでぬる湯を提供するにはぬる湯用の浴槽が要ります。ぬる湯に入りたい時には事前に旅館やホテルに確認したほうが安心です。
冷鉱泉
ぬる湯よりもまだ温度が低い25度以下の温泉を冷鉱泉といいます。このぐらい低い温度の温泉は、加温するにしても大きな費用が掛かるので夏だけ温泉宿として開業しているところもあります。また、冬でも熱いお湯の浴槽を用意して冷鉱泉と交互にはいる浴場を用意しているところもあります。
浴場から出たところにストーブを置居ているところもあります。夏なら冷鉱泉だけに入浴してもかまいません。
高地の温泉
標高の高い場所にある温泉なら、朝夕の気温が低いので気持ちよく過ごせます。場所によっては冬は雪が多くて車では行くのも大変なところもあります。いわゆる秘湯と呼ばれるような温泉です。こういう温泉こそ夏の楽しみになります。
カニがおいしい温泉
冬の温泉の楽しみの一つがカニ料理です。カニ料理が有名な温泉は夏はオフシーズンになります。そこで、夏の集客対策として様々なイベントを用意しています。花火大会や夏祭りなどのほかにも、音楽イベントがたくさんあります。オールデイズやジャズなどもあります。中には日替わりで音楽ライブを企画している温泉もあります。
海のそばなのでお盆までは海水浴客が多くて、ファミリー向けのイベントが目白押しです。しかし、お盆を過ぎると比較的すいてきます。お盆以降から秋の観光シーズンが始まるまでは料金も割安で、バス旅行などでお得なパックが組まれています。お友達やご夫婦でゆったりのんびりするのにうってつけです。