大人向け絵本の紹介2冊目です。今回は女性、特に母親におすすめの絵本です。
この本には、娘を持つ母親の気持ちが余すところなく表現されています。娘の誕生からその成長をいとおしむ気持ち。娘の未来に思いを馳せ、いずれは親元から巣立つであろう娘を見送る母親の気持ちなどが描かれます。
母親は、娘の一生を遥かに夢見ます。時の流れ、その移り変わりを感じて、寂しいような、でも清々しいような気持ちになりました。読んでいると我が子のことを想うだけでなく、自分の母親のことも、感謝と共に思い出されます。
この絵本を読んで、子供の未来が幸福なものであることを祈りたくなりました。
※『ちいさな あなたへ』(主婦の友はじめてブックシリーズ) アリスン・マギー(文)、ピーター・レイノルズ(絵)、なかがわ ちひろ(翻訳)、主婦の友社、2008年