おむつが外れる時期が、年々遅くなっていると言われます。

紙おむつが普及する前は1歳代だったおむつ外しの時期が2歳代になり、今や3歳代になろうとしています。幼稚園入園前にトイレトレーニングで慌てずに済むように、早めにトイレトレーニングを始めましょう。

おむつが外れる時期がどんどん遅くなっている

「おむつなし育児研究所」(神奈川県)顧問の三砂ちづる・津田塾大教授らの調査によりますと、おむつが外れる時期は、1950〜60年代までは1歳半〜2歳が標準だったといいます。ところが、70年代に入って働く女性が増え、紙おむつも普及して、おむつの使用期間が長期化します。90年代にはトイレトレーニングの完了は3歳前後とされるようになりました(熊本日日新聞)。

確かに紙おむつは便利ですが、長期間紙おむつを使用することで、子供がおむつに排泄することに慣れてしまうのは問題です。親にとっては便利な紙おむつですが、本来はパンツを履いて、トイレで排泄できる方がずっと快適なはずです。できる限り、トイレに連れて行ってあげたいですね。

トイレトレーニングを始めよう

トイレトレーニングを始める時期については、決まりがあるわけではありません。一般的には赤ちゃんが歩けるようになり、パパやママに尿意を言葉で伝えられるようになってから始めると良いと言われています。その頃になると、それまで頻繁だったオシッコの回数が減ってきて、2時間程度間隔が空くようになります。

まずは、トイレやおまるに慣れてもらうことが大切です。トイレに座るのを怖がるようなら、おまるに座らせて、リラックスできるように話しかけたり、おもちゃを使って遊ばせたりするのも良いでしょう。

慣れてくると、子供がオシッコをしやすいタイミングが分かってきます。寝起きや外出後はオシッコをしやすいタイミングですので、トイレに座らせてみましょう。うまくいかなくても気にせずに続けることが大切です。そうしているうちに、偶然でもオシッコしてくれる時が来ます。その時にはいっぱい褒めてあげましょう。「こうすればいいんだ」と子供が理解してくれたら成功です。失敗しても怒らず、気長に続けていきましょう。

おむつなし育児のススメ

数年前から日本でも提唱されはじめたのが、「おむつなし育児」です。赤ちゃんの頃からタイミングを見計らって、できるだけおまるやトイレなどで排泄させるようにすると、おむつ外れが早くなるといいます。

「おむつなし」といっても、普段おむつを全くしないで過ごすわけではありません。おむつをさせてもいいし、パンツを履かせても良いけれど、排泄はできる限りトイレに連れて行ってさせるということです。

続けることで、自分の赤ちゃんの排泄のタイミングがだんだん分かってきます。この場合、赤ちゃんはおむつで排泄することに慣れずに済みます。赤ちゃんが立って歩き始めるまで待たずとも、パパやママが抱っこしてあげたり、お座りした状態で支えてあげれば、赤ちゃんはおまるでオシッコができるのです。

トイレで排泄するのが普通という感覚を維持していれば、おむつ外れは早いです。興味のある方は是非、実践してみましょう。

【参考文献】
※熊本日日新聞平成26年2月18日朝刊「おむつ外し」失敗気にせず

※『おむつなし育児—あなたにもできる赤ちゃんとのナチュラル・コミュニケーション』
 クリスティン・グロスロー著、和田知代訳、柏書房、2009年

※『親子で楽しむ!おむつなし育児 0歳からできるナチュラル・トイレトレーニング』
ローリー・ブーケ著、望月美和訳、河出書房新社、2009年

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