カレーは今や国民食と言ってもいいほど日本人に愛されている食品です。特に、最近のレトルトカレーのレベルの高さは半端ではありません。
大量に長時間煮込むとおいしくなるという大きな課題は、レトルトカレーならメーカーがしっかりクリアしてくれています。レトルトカレーに、その時その時に食べたい食材を加えると、簡単に高級カレーを食べることができます。
絶対欲しい!レトルトカレーの必需品
紹介する食材は、どれも安価で手軽でしかも常備できるものです。レトルトカレーを食べる時に、ちょっと加えるだけで自分だけの味が楽しめて、しかも栄養価もアップします。夏から秋のカレーはお手軽でおいしいのが一番です。
玉ねぎのみじん切り
玉ねぎには硫化アリルという血液をサラサラにする成分が含まれています。また、ビタミンBの吸収を促進します。豚肉やツナなどとの相乗効果でカレーがもっと栄養豊富になります。みじん切りにしておくと電子レンジで加熱するだけでカレーに馴染んでくれます。
にんじんのみじん切り
ニンジンの栄養として最も有名なものはβカロチンです。β−カロチンは、体内でビタミンAに変性するので眼精疲労の回復に非常に有効です。また、抗酸化作用も強いので風邪の防止にもつながります。安価で冷凍適性もあるとても便利な野菜です。
パセリのみじん切り
パセリは飾りに使うもの思われている方も多いかもしれませんが、実は非常に栄養価の高い野菜です。カロチン、ビタミンB、C、カルシウム、鉄分、カリウム、食物繊維など、どれをとっても野菜、果実の中でもトップクラスの含有量なのです。あの青臭いほろ苦さは栄養価そのものの味なのです。
みじん切りにしてカレーに混ぜ込んでしまえば気にならなくなります。パセリを使うと見た目が整うのも大きな魅力です。キッチンで簡単に栽培できるので大いに利用したい野菜です。
ヨーグルト
ヨーグルトの成分で最も特徴的なものは乳酸菌です。腸内環境を整え便秘を解消し、また、脳の働きを活発にします。乳酸菌は加熱すると死んでしまうので、カレーが出来上がってから混ぜ込みます。
ヨーグルトを入れるとコクがでて味はグッとよくなります。また、乳酸菌以外にも良質のカルシウムやタンパク質を含むので毎日摂取したい食品です。
にんにく
にんにくは、ビタミンB群が豊富に含まれるほか、アリシンという非常に強い抗酸化物質が含まれています。また、調味料としても肉類や魚介類の味を格段に良くする重宝なものです。スライスの乾燥品、パウダー、チューブなど使いやすい形態のものがいろいろ販売されています。
疲労回復食材で夏バテ防止
カレーは夏の弱った胃腸にはいい刺激になります。
本格的に肉や野菜を煮込んで作ったカレーには栄養が溶け込んでいますが、夏の暑い盛りに何時間も煮込んでカレーを作るのは少々苦痛。夏も終盤に入り、そろそろ夏バテが出てくる時期、出来る事ならレトルトカレーで簡単にしっかり栄養を取りたいものです。
豚コマカレー
豚肉はビタミンB群が豊富なので夏の暑さで疲れた体にはピッタリです。フライパンで豚コマ肉と玉ねぎのみじん切りを炒めたのち、ふたをして5分ぐらい蒸らします。こうすると豚肉がとても柔らかくなります。このフライパンに直接レトルトカレーを入れて少し煮込めば出来上がりです。出来上がりにイタリアンパセリのみじん切りを混ぜ込めば栄養バランス抜群の夏バテ回復カレーになります。
チキンカレー
夏バテ対策におすすめしたいのはチキンの中でも胸肉です。胸肉には、イミダペプチドという非常に効果の高い疲労回復物質が含まれています。夏の疲れを取るにはピッタリの食材なんです。胸肉は小口切りにして玉ねぎみじん切りとともにフライパンで炒めます。軽く火が通ればこのフライパンの中にレトルトカレーを入れて少し煮込んで出来上がりです。胸肉の欠点は脂肪分が少ないためにパサパサになってしまう事です。とろけるチーズを加えるとパサパサもあまり気になりません。
ツナカレー
ツナの原料のカツオにはイミダペプチドやビタミンB1が多く含まれています。価格も調理もとても手頃でシニアライフには欠かせない食材です。深皿にレトルトカレーを入れて、その中にツナ缶をスープごと入れ、少し長めに電子レンジで加熱すれば出来上がりです。玉ねぎのみじん切りやニンニクを加えて楽しみましょう。
シジミカレー
シジミにはLカルニチンが豊富に含まれています。シジミは30分ぐらい水につけて砂出しをします。本来、シジミは淡水の貝ですが少し砂を入れた方が砂出しが早くできます。レトルトカレーをカレー深皿に入れて、その中に砂出しをしたシジミを入れます。後は電子レンジで温めればシジミから出るスープを逃す事無くカレーに溶け込ませることができます。
イカカレー
イカにはタウリンという疲労回復成分が含まれています。深皿にレトルトカレーを入れて、その中にイカの輪切りも入れてしまいます。ラップをして電子レンジで温めれば出来上がりです。この時に出来るだけイカをカレーの中に沈めて表面に出ないようにし、温めが終わった後しばらく蒸すとあまり固くなりません。
カレーはスープを全部食べられる便利な料理
食材を生のままカレーに入れて電子レンジで加熱する方法は、雑で荒っぽいと感じる方もいるかもしれませんが、食材から溶け出る栄養を逃す事なくカレーに取り込めるので合理的な調理方法です。さすがに、豚肉や鶏肉は少々臭みが強いのでフライパンで調理します。
レトルトカレーがあれば簡単にカレーライスが出来ますが、雑に作ってしまってはなんだか残念な食事になってしまいます。ご飯を入れる時には形を整えて丁寧に入れ、みじん切りのパセリなどを散らして見た目を整えましょう。
また、食後にオレンジやグレープフルーツなどを食べると、後口もさわやかで食事としてのグレードも高くなります。