一口に産婦人科といっても、いろんな種類の施設があります。
出産のために妊婦健診を受ける場合、妊娠が分かってから産後まで長期間通うことになる病院です。だからこそ、信頼できる産院を探したいものです。
今回は、産婦人科の種類と特色をまとめます。
産院には様々な種類がある
女性が出産できる施設には、以下のような種類があります。
- 1.総合病院
- ベッド数が100床以上で複数の診療科がある
- 2.大学病院
- 大学の付属施設である病院
- 3.産婦人科病院
- ベッド数が20床以上の産婦人科専門施設
- 4.個人産院・クリニック
- ベッド数が20床未満の産婦人科専門施設
- 5.助産院
- 助産師が開設している施設(医療行為はできない)
自宅から通える範囲にどんな施設があるか、まずは調べてみましょう。
それぞれの特色を知ろう
総合病院と大学病院は、複数の診療科がそろっているため、他の科と連携して妊婦の合併症や新生児の異常などにすぐ対応できるところが魅力です。高度な医療が受けられる大学病院もあり、新生児集中治療室が整備されているところもあります。
ただ、医師が多いために妊婦健診の度に担当医が変わったり、診察の待ち時間が長いなどデメリットもあります。大学病院の場合、診察や分娩に学生や研修医が立ち会うケースもあることを知っておきましょう。
産婦人科病院はベッド20床以上の産婦人科専門施設です。医師の人数や施設、サポート体制、分娩方法などは病院によって異なります。中には母親学級、授乳指導などの講習会が充実しているところもありますので、病院選びの参考にしましょう。個人病院・クリニックはベッド数が20床未満の小さな病院です。産婦人科病院よりもサポートやサービス体制に特色があり、院長の方針が大きく影響します。
産婦人科病院や個人病院・クリニックの場合、ハイリスクな妊婦や緊急時に対応できない場合があり、その際は大きな病院へ搬送が必要になることがあります。万一の場合どの病院に搬送することになるのか、緊急時の対応について確認しておきましょう。
助産院は助産師さんが開設している施設で、昔ながらの自然分娩をしたい人に人気です。しかし、助産院には医師がいないため、妊婦健診は近くの提携先の医療施設で受けることになります。健康で妊娠中のトラブルがない妊婦さんが希望する場合選べる選択肢ですが、緊急時の対応については必ず確認しておきましょう。
自分に合う病院を選ぼう
このように、出産できる施設には様々な種類があります。地理的に恵まれていて多くの産院の中から選べる立場なら、様々なリスクを考慮して、自分の希望する出産スタイルに近い産院を選びましょう。
高齢出産だったり、高血圧、糖尿病、心臓の持病があるなど、明らかにリスクを伴う出産になる場合は、万一のことを考えて総合病院や、高度医療が受けられる大学病院を選ぶ方が安心です。