長期入院中の子供たちが学習する場としては「院内学級」がよく知られていますが、「院内学級」があるのは一部の規模の大きな病院に限られます。

「院内学級」に通えない子供たちも多く、そんな子供たちをサポートするために「訪問教育」という制度があります。

どんな制度なのでしょうか?

訪問教育の制度

訪問教育とは、心身の障害が重度で通学が困難な児童・生徒に対して、教師が家庭や病院、施設などへ訪問して教育することをいいます。

1969年に千葉県と神奈川県で開始されたのが始まりで、1974年には全国で実施されるようになりました。文部科学省が訪問指導員の経費の補助をしています。1979年、国が訪問教育を教育制度として位置づけ、養護学校などの正規の教員が訪問教育を担当することになりました。

病院訪問教育

病院訪問教育とは、長期入院中の児童・生徒のために教師を病院に派遣して授業する制度です。

積極的な取り組みをしているのが愛知県です。例えば同県の大府特別支援学校では16人の専任教師がいて、院内学級がない愛知県内の病院の子供から要望があると、どこにでも出向きます。1人の生徒を教師3人で担当し、週3日、1回2時間の授業を行っています。

学習場所は病院内の学習室、会議室、プレイルーム、小児病棟の面談室など様々です。体調が優れない場合はベッドで授業を受けることもできます。

授業は教師と生徒が1対1で行われ、生徒の体調を見ながら休憩しつつ行われます。生徒それぞれ病気の状態や体調が異なるため、1人1人個別化された教育計画が立てられます。

大府特別支援学校は愛知県内の病院40ヵ所以上に訪問実績があります。生徒が治療の関係で転院を余儀なくされても、同じ担当の先生に変わらず訪問してもらえるところも安心です。

病院訪問教育の課題

全国各地で実施されている病院訪問教育ですが、授業時間や教員の配置数などは地域差が大きいです。

例えば、指導時間が週2回4時間である地域がある一方、週4回8時間である地域もあります。1対1で指導する地域もあれば、1人の教員が生徒3人を担当している地域もあります。

遠隔地や離島がある都道府県では、特別支援学校からの病院訪問の実施が困難な中、対応に苦慮している地域もあります。生徒が転院すると担当の先生が変わる地域もあれば、同じ先生に担当してもらえる地域もあり、都道府県によってサポート体制が大きく異なるのが現状です。今後は、地域による格差の改善が求められます。

病院は学校と違い、学習するための十分な設備も時間もありません。そんな中、教師は教材を工夫し、短時間で学習効果を上げる技術が求められます。

病院訪問教育を受ける子供たちは、長期の闘病中のため様々な不安を抱えています。病院訪問教育は、学習面のサポートだけでなく、子供の心の支えとしても大切な役割を担っています。担当する教師には、入院中の子供に対する細やかなケアが求められます。

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