この小説は1994年に単行本が出版され、2008年に実写映画にもなりました。

主人公の「まい」は中学生に入学したばかりの頃、不登校になります。そこでしばらくの間、田舎のおばあちゃんの家で2人で暮らすことになります。タイトルの「西の魔女」とは、このおばあちゃんのことです。まいは魔女になるための修行を受けることになりますが、その修行とは「なんでも自分で決めること」でした。

読んでいくと、祖母との暮らしが、主人公にとってかけがえのない貴重な体験となっていることが分かります。祖母の言葉の一つ一つが深い意味を持っていて、いろんなことを考えさせられます。人との関係性、生きる上で大切なこととは何か、精神を鍛えるとはどういうことか……。

タイトルに「魔女」とありますが、ファンタジー要素はほぼありません。

主人公が中学生の女の子ということで児童文学として扱われたりもしますが、子供が読んでも大人が読んでも面白い小説だと思います。

『西の魔女が死んだ』梨木香歩、新潮社、平成13年

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