佐野洋子さんは『100万回生きたねこ』の絵本で有名な作家ですが、他にもたくさんの絵本とエッセイを遺しています。

子供から大人まで愛される絵本がたくさんです。今回は、佐野洋子さんの個性が光る絵本をご紹介します。

おじさんのかさ(佐野洋子 作、講談社)

おじさんのかさ (講談社の創作絵本)

佐野洋子さんの描く絵本には、個性的で癖のあるキャラクターがよく登場します。この絵本に登場する「おじさん」も相当癖のある人物です。そして、それが何とも魅力的で忘れられない人物として読んだ人の記憶に残ります。
本当に大事なことは何か。目先のことにとらわれて、何か大切なことを見失っていないか。そんなことを考えさせられる絵本です。

わたしのぼうし(佐野洋子 作、ポプラ社)

わたしのぼうし (絵本のせかい 2)

子供がお気に入りの何かを失くしたとき、どんな気持ちになるのでしょう?その「何か」はおもちゃやぬいぐるみかもしれないし、ハンカチや帽子かもしれません。とても気に入っていて大切で、いろんな思い出が詰まっている、なくてはならないもの。
この絵本には、子供の微妙な心の機微が素晴らしくよく描かれています。子供の頃、みんなが経験する「あの気持ち」。大人は忘れてしまいがちかもしれないけれど、とても大切で、譲れないもの。子供の目線に寄り添った素晴らしい絵本です。

空とぶライオン(佐野洋子 作、講談社)

空とぶライオン (講談社の創作絵本)

佐野洋子さんは、簡単に答えを教えてくれる作家ではありません。この絵本で何を描いているのか、受け取り方は読者によって異なってくるでしょう。それは読者のこれまでの経験やものの考え方によって変わるものです。幼いお子さんには理解が難しい内容かもしれませんが、何か感じるところはあるはずです。
自分はどうありたいのか、周囲でこのライオンと同じように無理をしている人はいないかなど、読んでいろいろ考えて顧みる機会を作ってほしいと思います。

ねえ とうさん(佐野洋子 作、小学館)

ねえとうさん―ぼくとうさんの子でうれしいよ (創作絵本)

子供にとって「お父さん」はどんな存在でしょう?怖い存在かもしれないし、いろいろ教えてくれる尊敬すべき存在かもしれません。時代によってもお父さん像は様変わりするでしょう。
「お母さん」をテーマとして扱う絵本が多い中、この絵本では尊敬すべき、憧れの存在として「お父さん」が描かれています。是非、お父さんに読み聞かせしてほしい1冊です。

すーちゃんとねこ(佐野洋子 作、こぐま社)

すーちゃんとねこ

子供同士でおもちゃなどの奪い合いになるのはよくあることです。泣いてケンカしたり、意地悪したり、意地を張って謝れなかったり……。そんな子供同士のケンカの気持ちをよく表した絵本だと思います。
大人とは異なる、子供ならではの仲直りの仕方がとても印象的です。終始子供目線で描かれているため、子供の共感を呼ぶ本です。

だってだってのおばあさん(佐野洋子 作、フレーベル館)

だってだってのおばあさん

「だってわたしは、おばあちゃんだもの」というのが口癖で、何に対しても消極的だったおばあさんが、あることをきっかけで若々しくエネルギッシュに変わります。
この絵本を読むと、年齢だけでなく、いろんなことを理由にして何かを諦めていないか、自分を顧みるような気持になります。
おばあさんの劇的な変化が面白く、子供たちに人気の絵本です。

わたし クリスマスツリー(佐野洋子 作、講談社)

新装版 わたし クリ
スマスツリー (講談社の創作絵本)

綺麗な町でクリスマスツリーになりたいと願う「もみの木」が主人公です。綺麗な町に憧れて憧れて、「もみの木」は読者もびっくりするとんでもない行動を取りますが、子供たちはこの場面で大笑いするかもしれません。
「もみの木」の周りの動物たちが優しさやいたわりの心で接する姿が微笑ましいです。
読む人によっていろんな解釈が生まれ、感想や意見も異なる絵本かもしれません。

おれはねこだぜ(佐野洋子 作、講談社)

おれはねこだぜ (講談社の創作絵本)

猫がサバを食う。それは当たり前のこと。
「おれは ねこだぜ!」と繰り返されるセリフと、「きみは さばを くっただろ」と綺麗な声で歌うサバの群れ。
ナンセンスで馬鹿馬鹿しくて、読むと大笑いして爽快になる絵本です。暗転する場面の切り替えと、強烈なインパクトの絵が大きな笑いとちょっとした恐怖を読者にもたらします。読むと忘れられない独特な絵本です。

サンタクロースはおばあさん(佐野洋子 作、フレーベル館)

サンタクロースはおばあさん

「おばあさん」がサンタクロースってどういうことだろう?読んでいくと、「おばあさん」がサンタクロースになりたがった理由が分かります。
みんなが想像しているサンタクロースとはちょっと違うけれど、こんなサンタクロースがいたら素敵だなあと思います。
思いやりと優しさに満ちた絵本です。

100万回生きたねこ(佐野洋子 作、講談社)

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

佐野洋子さんの代表作で、ロングセラーの有名な絵本です。
人に媚びることのない、我の強い「とらねこ」が主人公です。「とらねこ」の生き様を通して、人生や死、人を愛することの意味を読者に問いかけます。
子供には少し難しいテーマかもしれませんが、是非読んであげて下さい。子供が成長して大人になり、人を愛したり家族ができたりしたら、きっとこの絵本に対する見方が変わります。幅広い年代におすすめの絵本です。

編集後記

いかがでしたか?
佐野洋子さんの絵本はユーモアに溢れ、個性的なものが多いです。独特の感性やこだわりを持った主人公が大変魅力的に描かれます。
主人公の言動やストーリーの展開を読むだけでも楽しいですが、そこに人生の意味、生き方、愛など、たくさんの意味が込められています。読者に問いかけ、様々なことを考えさせる力を持った絵本です。
子供から大人まで、是非知ってほしい作家さんの一人です。

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