山脇(旧姓は大村)百合子さんの代表作は『ぐりとぐら』です。

山脇百合子さんは実の姉である中川李枝子さんと組んで多くの絵本を描いていますが、他の作家さんとも様々な絵本を出版しています。

代表作『ぐりとぐら』シリーズ以外にもおすすめの絵本がたくさんありますのでご紹介します。

わたしのおうち

大きなダンボール箱でおうちを作るというのは、小さな子供たちが大好きな遊びです。工夫したり飾り付けたりしながら、自分だけの特別なおうちが作れたらどんなに楽しいでしょう。
幼児期ののびのびとした空想遊びと、兄弟姉妹の関係性も描いた傑作絵本です。兄弟姉妹は喧嘩もしつつ、でもやっぱり、一緒に遊ぶ大切な相手なんですね。
山脇百合子さんが描く春の草花が楽しく世界を彩っています。

ゆうこのキャベツぼうし

みんなで仲良く遊んでいる姿が、子供達の幸せな日常を描き出しています。子供たちに身近な野菜のキャベツが出てくるところも親しみやすいです。
こんなふうに大勢の子供たちが外で一緒に駆け回る姿は最近見かけることが減りました。でも、できれば公園などで遊ぶ機会を作ってあげたいですね。
ちょっとハラハラドキドキする場面もありますが、温かい気持ちになるお話です。

ちいさいみちこちゃん

小さいみちこちゃんは、まだ幼稚園に行くことができません。お姉ちゃんも通っているし、大勢の子供たちが遊んでいて楽しそう!何とか中に入って一緒に遊びたい!そこでみちこちゃんが考えたのは……。
子供が幼稚園に通い始める頃に読んであげたい1冊です。親の目線で読むと、子供が駄々をこねたときの上手な対処法が分かって参考になるかもしれません。

せっけんつけて ぶくぶくぷわー

おうちで家事をやっていると、子供が興味を持って「私も(僕も)やりたい!」と言ってくることがありますね。そんなときは、ちょっと難しいかなと思っても是非やらせてあげたいものです。
この絵本の中では、「ことちゃん」が洗濯しているとみんなが集まってきてやりたがります。日常のひとコマでありながら、ちょっとしたアクシデントが楽しい1冊です。みんなが洗濯するときの擬音語もそれぞれ違っているので注目です。

よもぎのはらのおともだち

子供たちが、ちょっとしたすれ違いで喧嘩をしてしまうことはよくあることです。大切なのは、その後どう行動するか。何も行動しなかったら、すれ違いはどんどん大きくなって取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
喧嘩したときのがっかりした気持ちと、仲直りできたときの嬉しい気持ち。子供たちを見守る温かい存在が素敵です。
読むと、穏やかな優しい気持ちになる絵本です。

きょうのおべんとう なんだろな

子供たちにとってお弁当は特別なものです。この絵本には、遠足のお弁当の中身が何か楽しみで、ワクワクドキドキする気持ちがいっぱいつまっています。
絵本に登場する動物たちのお弁当は、それぞれ内容も量も全然違っていて面白いです。ぞうさんの包みはとっても大きい!リスさんのお弁当は木の実かな?山脇百合子さんが描く動物たちはみんな嬉しそうな顔をしています。
小さい子におすすめの絵本です。

ねずみのおいしゃさま

ねずみのおいしゃさま(中川正文 文、山脇百合子 絵、福音館書店、1977年)

ねずみのおいしゃさま(中川正文 文、山脇百合子 絵、福音館書店、1977年)

なかがわ まさふみ
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ここに登場する「ねずみのおいしゃさま」は随分のんきでそそっかしいです。でも、自分の仕事に関して真摯に向き合っているところは見習いたいですね。
世の中にあるいろんな「仕事」に子供が興味を持ち始めたら読んであげたい絵本です。雪が降る寒い夜も、たくさんの人が寝ないで仕事をしていることを教えてくれます。
山脇百合子さんの温かみのある絵が、ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。

このゆきだるま だーれ?

楽しい擬音語が散りばめられていて、読み聞かせすると言葉のリズムが楽しい絵本です。
雪景色の中、みんなで一緒に乗るそりは最高に楽しそうです。動物たちが次々に転げ落ちるシーンが子供たちの笑いを誘います。
みんなで一緒に遊ぶことの楽しさ、遊びに飽きることがない子供らしさが描かれていて、読むと温かい気持ちになる素敵な絵本です。

おひさまおねがいチチンプイ

四季折々の原っぱで、たくさんの子供たちがのびのびと自由に遊びまわる姿が描かれています。春は花々やちょうちょ、秋はススキにお月さま。冬はみんなで雪遊び。
「そとに とびだせ」という絵本の中の言葉は、読者である子供たちに呼びかける言葉のように聞こえます。
のびのび健やかに育つ子供たちの姿が印象的な1冊です。

ねこどけい

ことちゃんが飼っている猫の「ねねこ」は、鳩時計が気になって仕方ありません。鳩と一緒に遊びたくて、ついちょっかいを出してしまいますが……。
実際、本当にありそうなお話です。鳩が時計から出てくるのをじっと待っているところなど、まるでねずみが穴から出てくるのを待つ猫そのものです。ありありと想像できます。
みんなの優しさが温かい、ほのぼのとしたお話です。

編集後記

山脇百合子さんの絵本は、子供達ののびのびとした感性、自由な想像力、日常の中にある幸福などが描かれていて、読んでいるとほのぼのとした温かい気持ちになります。
読んでいると、子供たちに健やかに育ってほしい、外でたくさん体を動かして遊んでほしいという願いが伝わってくるようです。
どれも味わい深い絵本ばかりですので、飽きずに長く楽しめます。

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