片付けに想う

なぜ片付けられないのか?
どうしたら片付けられるのか?
汚部屋の清掃やゴミ屋敷の片付けを多数経験した元便利屋が紹介する、片付けられない自分と上手に付き合っていく方法です。

【目次】

  1. どうして片付けられないの?
  2. 片付けられる!になる瞬間
  3. キレイを維持するために
  4. 片付けパーティーはいかが?
  5. 片付けコーチング
  6. ゴミ屋敷/汚部屋の片付け方

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どうして片付けられないの?

  • あなたは、10キロの荷物を、楽々と持ち上げることができますか?
  • あなたは、人の名前を聞いたら、すぐに覚えることができますか?

出来る人、出来ない人がいると思います。それではあなたは、

  • 10キロの荷物を持てない人を、努力が足りないと思いますか?
  • 名前をすぐ覚えられない人を、だらしないと思いますか?

では、片付けられない人はどうでしょうか?

実は・・・同じです。片付けが下手なのも、腕力が少ないのも、記憶力が弱いのも。人には得手不得手がありますし、性格や能力に差がありますし、個性があります。でもどうしてか、片付けられない人は、だらしがないと思われてしまう。

「どうして片付けられないの?」なんて聞かれても答えられません。だから、当人は自分を責めてしまいます。

片付けられる人は、たまたまマメできれい好きな性格に生まれてきたわけです。たまたま。
片付けられない人だって同じ。好きで片付けが苦手な性格に生まれてきたわけではありません。

  • 「どうしてそんなに力がないの?」  ⇒ でも計算が速いよ
  • 「どうして歌詞を覚えられないの?」 ⇒ でも歌が上手だよ
  • 「どうして片付けられないの?」   ⇒ でも発想が豊だよ

個性ですね。

片付けられる!になる瞬間

  1. 10kgの荷物を、持てる人と持てない人がいます
  2. 30名の人の名前を、覚えられる人と覚えられない人がいます

これらの能力の違いは、分かりやすいと思います。個々人の能力には差異があるのは当然です。

荷物の重さが、その人の腕力を超えたら、持てなくなります。覚える数が、その人の記憶力を超えたら、覚えられなくなります。これは、その人のキャパ(キャパシティー)の問題です。

持てる人と持てない人、覚えられる人と覚えられない人に、違いはありません。能力の範囲内で持つことが出来るし、覚えることが出来る。これを越すと、持つことが出来ないし、覚えることが出来ない。違いは、キャパの大きさだけです。

“人”が違うのではなく、“キャパ”が違うのです。

片付けも同じです!その人が片付けられるモノの量がキャパを超えてしまうと、片づけられなくなります。

片づけられる人が、片づけられない人になる瞬間

それは、コップの水が溢れ出す瞬間。
片づけられなくなる瞬間は、誰にでもあるのです。極端な例ですが、東京ドーム一杯の荷物を、一人で片付けることはできないでしょう。家のモノたちが、自分で管理できるキャパを超えてしまったとき、すべての人が、片付けられる人から、片付けられない人になってしまうのです。

便利屋の仕事で、ゴミ屋敷の片付けにお伺いさせていただくことがありました。部屋は、ゴミで一杯です。一方でその方は、会社でバリバリ働いていらっしゃいます。
「会社ではどうなんだろう?」
会社のデスクは・・・片付いています。仕事もしっかりできます。何故でしょうか?それは、会社のデスクで管理しているモノの数が、キャパの範囲内だからでしょう。
時々、机の上が資料の山になっている管理職の方がいらっしゃるかもしれませんが、その方は、管理しようとしてる紙の量が、キャパを超えてしまっている状態です。

片付けられない人というのは、管理するモノの数がキャパを超えた状態にある人のことです。そして更に、

 家に入ってくるモノの量 > 捨てるモノの量

という、この状態がずーっと続いてしまうとゴミ屋敷になります。単純明快な方程式ですが、全ての人に適用される方程式です。そしてその危険性は、だれにでもあります。

人のキャパというのは、変化するものだからです。
体調が悪い人時は、10kgまでの荷物も一時的に持てなくなります。気分が悪い時は、10名までの名前さえ覚えられなくなるでしょう。

仕事で多忙を極めている、風邪で具合が悪い、ストレス、精神的に不安定でノイローゼ気味、などなど。そんな状態のときは、片付けのキャパが極端に小さくなります。
一時的に、部屋が散らかる状態は、誰にだってあるでしょう。体の状態が健康に戻った時、また片付けられるようになります。でも、もしもその時点で、もう片付けのキャパを超えてしまっていたとしたら・・・。

他にも要因はあります。
例えば、歳を追うごとに、体力は衰え、記憶力も低下していきます。ということは、片付けのキャパも小さくなります。

認知症になる最大の危険因子は、年齢だそうです。ということは、その可能性は誰にでもあるということです。

一方で、人は学習能力を持っています。
鍛えていけば、その能力を少しずつですが、高めていくこともできるでしょう。しかし、一夜にして、キャパを一気に上げることはできません。

片付けられなくなった人に対して、「片付けなさい!」といっても、それは困難です。何故ならそれは、

  • 10kgの荷物までしか持てない人に、「10kg以上の荷物を持て!」と言っているようなものです。
  • 30名の名前しか覚えられない人に、「30名以上の名前を覚えろ!」と言っているようなものです。

できないものは、できません。

対処法は、荷物を10kg以下にしてあげたり、覚える数を30以下にしてあげることです。

同様に、片付けられない人が片付けられるようにしてあげるためには、キャパの範囲内にモノの数を減らしてあげなければいけないのです。それをせずに、「片付けなさい!」では、言われたご本人は、とても辛いでしょう。力を振り絞って12Kgの物を持ち上げたり、40名の名前を泣きながら覚えなくてはならないのです。

重い荷物が持てなくなった人がいたら、手を差し伸べて持ってあげる。そして、「カートを使って運べば楽だよ」とアドバイスしてあげる。覚えられない人がいたら、メモを書いて差し上げる。そして、「スマートフォンで連絡先を管理すると便利だよ」と教えてあげる。
これが、普通でしょう?

片付けられない人に対しても、同じように手を差し伸べてあげましょう。片付けられるモノの数まで、減らしてあげましょう。余裕があれば、手伝ってあげましょう。そして、キャパを超えないように、アドバイスをしてあげましょう。

片付けられなくなってしまった人は、大抵、誤った考え方をしてしまいます。

もっと収納スペースがあったら、片付けられるのに・・・

これは、間違っています。一時的なゴミ置き場を作っているようなものです。収納スペースを大きくしてしまったら、さらにキャパを超えて、もっとひどいことになります。

逆なのです。収納スペースを小さくする。

キャパの範囲内に、モノの数を調整しなければなりません。そうすれば、片付けられるようになります。

片付けられない人というのは、管理するモノの数がキャパを超えた状態にある人のこと。であれば、その状態を治してあげればよいのです。

片づけられない人が、片づけられる人になる瞬間

です。

キレイを維持するために

片付けられない人が、片付け上手になろうとすることよりも、ずっと大切なことがあります。それは、

 片付けしやすい部屋作り

をすることです。
どうしたら片付け上手になれるのか?という発想を捨ててみましょう!逆に、

  • 片付けが苦手でも散らからないようにできないか?
  • どうしたら片付けなくても部屋を維持できるのか?

ナマケモノの発想で、考えてみましょう。それには、入念な計画が必要です。でもその計画がうまく行けば、片付けられない生活を満喫できます。

  • 掃除機や雑巾がパッと取り出せる場所にある
  • 「とりあえず・・・」とモノを置いてしまう場所がない
  • モノを片付ける位置が決まっていて、分かりやすい
  • よく使うモノが、よく使う場所にあり、出し入れしやすい
  • チラシや不要な郵便物は、家の中に入らずに捨てられる
  • ゴミの分別やゴミ出しをしやすいゴミ箱の設置
  • 手間のかからない洗濯物の処理
  • 食品の賞味期限を管理しやすいキッチン

これらを整理収納アドバイザーやライフオーガナイザーの方に、一度きちんと設計してもらうと良いでしょう。特に片付けが苦手な方の場合は、

できるだけ片付けなくても済むような部屋作り

がポイントでしょう。
最低限のことをすれば、部屋を崩壊させずに、生活に困らない程度に片付けを維持できる部屋作りです。
これには、「見える収納」つまり「しまわない収納」が有効です。

逆に、「見えない収納」(しまう収納)は、片付けが好きな人向けの収納です。

戸を開けて、引き出しをひき、モノを収納して、引き出しを戻し、戸を閉める。

実に面倒ですよね?
これが面倒でない人は良いのですが、そうでない人がこれをやろうとすると、失敗します。

 ポンっと置くだけ収納

とっても楽ちんな収納です。すぐに取り出せるし、すぐに戻せます。これが「見える収納」(しまわない収納)です。部屋の見栄えは良くないかもしれませんが・・・。モノがどこにあるかすぐに分かり、探すのに迷いません。

置いたら、片付け終了です。

そしてもうひとつ、やっておいたほうがよいことは、生活動線の見直しです。

どこで何をするか。

例えば、料理をする場所と食べる場所が離れていると、運んだり片付けたりが大変です。従って、キッチンの近くに食卓があると楽ですし、炊飯器の近くに茶碗や箸が収納されていると便利です。同様に、洗濯機と洗濯物を干す場所と服を収納する場所は、近いほうが良いです。

これらは、片付けの容易さに大きく影響してきます。どこで何をするのかという家全体の使い方を見なおして、部屋の模様替えをしてみましょう。リフォームをするわけではないので、お金もかかりません。

生活行動を変えるだけで、片付けがぐっと楽になったりしますよ。

片付けパーティーはいかが?

一人ではできない。でも、誰かと一緒だとできる!

そんな経験はありませんか?
勉強でも、スポーツでも、片付けでも!

人間って、そんなもんなんです。

あるいはこんな経験はありませんか?

お客さんが来ると、部屋が片付く^^;

人間って、そんなもんなんです。

こんな人もいるでしょう。

  • 人の部屋なら片付けられるのに、自分の部屋は片付けられない
  • 誰かのためになら頑張れるのに、自分のことだと後回しにしてしまう

優しい方です。

じゃあ!こうしたらどうでしょうか?
グループを組み、順番に誰かの部屋を一緒に片付けて、パーティーをしよう♪

パーティー【party】には、二つの意味があります。一つは、交流のための集い。カクテルパーティーとか結婚パーティーのようなお祝い会などですね。そしてもう一つは、仲間。例えば、探検などで行動をともにする集団のことです。「五人のパーティーを組んで山に登る」といった使われ方です。

片付けの悩みを共有するメンバで、片付けパーティーをしてみるというのはどうでしょうか?

片付けコーチング

まだちょっと片付けに自信がないから、定期的に友人を自宅に招待したりパーティーをしたりするのは気が引けてしまう。そんな方もいらっしゃるかもしれません。そこでオススメなのは、はじめの一歩として、コーチと1対1で片付けをする方法です。

スポーツの世界では、コーチングのスキルが発達していて、その効果が科学的に証明されています。だからスポーツ選手には、みんなコーチがついています。コーチのいない野球チームはありません。プロゴルファーにコーチがいるのは当たりまえです。コーチングは、その人の持っている力を引き出すための効果があります。

あなたの片付け力を、最大限に引き出してみませんか?

コーチは、あなたの代わりに片付けてくれるわけではありません。「あなた自身が片付けられるようになる」サポートをするのが、その役目です。時には教え、時には一緒に作業し、時には任せてみて。片づけられない人のペースに合わせて歩み、その片付けを認めて見届ける。

最初の成功体験が、次の成功体験を呼び込みます。

  • 片付いた部屋を見ると嬉しい。
  • きれいな部屋にいると清々しい。
  • 気分爽快で、家の中で楽しく生活できる。
  • そうして片付けを時々するようになる。
  • 少しづつ片付けられるようになる。
  • いつのまにか、普段の生活の中で困らない程度に片付けできるようになる。

ここまでくれば十分でしょう。
ちなみに私も今は便利屋はしていませんが、コーチングの仕事は時々しています。

ゴミ屋敷/汚部屋の片付け方

片付けうんぬんの前に、とにかく目の前にある大量のゴミを捨てなければどうにもならない!そんな状態になってしまっている場合のお話です。「片付けられる!になる瞬間」の章に書いたとおり、ゴミ屋敷になる可能性は誰にでもあります。

家に入ってくるモノの量 > 捨てるモノの量

という状態が長く続いてしまったら、ゴミや不用品で部屋が溢れてしまうのです。そこで、ゴミ屋敷を片付ける三つの方法を、お教えします。

  1. 自分ひとりでゴミ処分する方法
  2. 誰かと一緒にゴミ処分する方法
  3. 業者(便利屋)に委託する方法

ところで、グーグルの画像検索で「ゴミ屋敷」や「汚部屋」を検索してみると、下記のような画像が出てくると思います。
ゴミ屋敷の画像
既にこのような状態にまでなっている場合、まずは明らかなゴミを(3.)業者(便利屋)に処分してもらう必要があるでしょう。(1.)自分で、あるいは(2.)誰かと一緒に片付けをするにしても、その作業スペースが無いからです。

(1.)自分ひとりでゴミ処分する方法

これは、だれしも少しは行っていることでしょう。ゴミ出しは、生活している以上は、多かれ少なかれ皆しているものです。しかし、モノやゴミで部屋が溢れてしまうと、一人ですることが次第に困難になります。人には性格や得手不得手があるように、片付けが上手な人もいれば苦手な人もいます。

ゴミの分別などは、やり方次第で、楽に片付けられたり、早くできたりします。段取りが重要なのです。それを知らずに、まずい片付け方をすると、ぜんぜん片付かなかったり、かえってモノが溢れてしまったりします。

他の悩みとして、「ゴミの分別法やゴミの捨て方が分からない」というのもあるでしょう。家庭から出るゴミは基本的には自治体が回収してくれますが、家電リサイクル品やPCなど例外もあります。大量のゴミの場合、自治体のゴミ処分場に持ち込み処分できる地域もあります。詳しくは、お住まいの市区町村の役所のホームページで調べることができます。
全国自治体のゴミの捨て方やゴミ分別方法は、下記をご参照ください。
http://www.nippo.co.jp/gmlink/

自分ひとりでゴミ処分しようとする場合の注意点としては、「駄目だと思ったら助けを求める」ことです。ひとりで沈んでしまうことが一番良くありません。特に、『片付けているはずなのに前よりも酷くなっていく』というケースでは、そのまま作業を進めるのは危険です。誰かにアドバイスを求めることをオススメします。

(2.)誰かと一緒にゴミ処分する方法

これは、前章の「片付けパーティーはいかが?」や「片付けコーチング」で説明したとおりです。個人的には、一番理想的な片付け方法と思います。問題は、一緒にやってくれる「誰か」の探し方です。

かなりひどい状態や大量のゴミとなると、素人ではかえって効率が悪くなることも考えられます。まだまだ多くはありませんが、片付け業者や便利屋、あるいは整理収納アドバイザー/ライフオーガナイザー等のかたで、片付けコーチング的なことをしている所もあるかもしれませんので、探してみるのも良いでしょう。

片付けに手慣れた業者に、時間単価でスタッフ派遣をしてもらって、一緒にゴミ処理をしてもらうという方法も考えられます。良心的で信頼のおけるスタッフと巡りあう事ができたら、オススメの方法です。

(3.)業者(便利屋)に委託する方法

これは、現時点ではもっとも一般的な方法でしょう。
あっという間にゴミをトラックに積んで持っていってくれるので、とても楽で便利です。ただし、お金はかかります。便利屋に依頼する際の参考情報としては、下記を御覧いただければと思います。

便利屋活用マニュアル ⇒ 3−1−9.ゴミ屋敷の片付け・汚部屋の清掃

良心的な便利屋に適正価格で依頼するために(あるいは違法業者に依頼して不法投棄などされないために)は、複数の便利屋に相見積もりを取るのが一番なのですが、ここにジレンマがあります。

  • ゴミ屋敷になっている状態を、あまり見せたくない。
  • 心理的に弱い立場にあるので、便利屋の見積もりを断れない。
  • だから、相見積もりができない。

というものです。
本当は、良い業者・悪い業者を、その依頼者が評価し情報提供するサイトがあれば良いのですが、依頼者もゴミ屋敷を片付けたなんてプライベートなことをネットで公開したくはありません。だから、ネット上を探してみても、依頼者の立場での評価に関する情報はほとんど無いのが現状です。もしあっても、業者が自分のホームページでPRする「お客様の声」くらいです。
片付けの悩みを共有するコミュニティなどがあって、情報交換ができるようになれば良いですね。

この業者任せにする方法の一番のデメリットは、『自分で片付けていないので、リバウンドしやすい』ということです。すべて他人任せでは、またゴミ屋敷を繰り返してしまいます。
さらに、『自分で片付けていないので、どこに何があるのが分からなくなる』という事態も考えられます。
やはり、自分の手を動かすこともある程度は必要でしょう。

【まとめ】発想の転換で「片付けられない」を克服しよう

「片付いていない状態」から脱却する方法は、何も「片付け上手になる」ことだけではありません。

片付けに関して、発想を転換してみよう!

部屋の模様替えや生活スタイルの見直しをして、片付け自体を減らす工夫をしましょう。

  1. 使ったモノを元の位置に戻しやすくしましょう。そもそも「元の場所に戻せば」片付けは必要ないのです。
  2. ライフスタイルをシンプルにして、モノの保有量を適正な数にしていきましょう。

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