子供服のフードやひもが原因で起きる事故を防ぐために、安全を確保する基準となる日本工業規格(JIS)の素案が経済産業省で策定されました。
子供服が原因となる事故はどんな服で起きているのか、気を付けるべきことは何なのか見ていきましょう。

危ない子供服 こんな事故が起きています

都内の4歳のお子さんが家から出るとき、ドアの取っ手に着ていたパーカーのフードが引っかかり、閉まったドアの外で首が絞められて身動きが取れなくなる事故が起こしまリた。

その他、上着やズボンの裾についている引き紐が物に引っかかって転倒したり、自転車のタイヤに巻き込まれて自転車ごと倒れてしまう事故も起きています。

東京都が平成18年に実施した消費者アンケートによると、全体の77%がひやりはっとを含め事故を経験しており、そのうち6人に1人が実際に怪我をしたと報告しています。
欧州ではフードや腰回りのひもが滑り台、バスのドアなどに引っかかる死亡事故も報告されています。

子供服の安全基準策定へ

子供服のフードやひもが原因となる事故が多発していることを受け、経済産業省は安全基準作りに着手しました。具体的には以下のようなことを挙げて、製造販売業者に注意を促しています。

  • 1歳未満の乳児の寝間着に関し、高体温になるリスクがあるのでフードをつけないことが望ましい。
  • 1歳未満向けの衣服のフードは窒息を避けるために通気性のある素材にするのが望ましい。
  • フードは視界や音を遮らないデザインや、力が加わった場合に本体から外れやすいホック仕様などの活用が望ましい。
  • 腰回りやズボンの裾などについているひもは、輪の状態になって何かに引っかかるデザインにしないことが望ましい。

事故を防ぐために

アメリカやEUでは、子供服のフードやひもについて明確な安全基準があり、例えば7歳未満の子供服の襟首にひもをつけるのを禁止するなど、対策が講じられています。

日本でも全日本婦人子供服工業組合連合会が業界団体のガイドラインを策定しましたが、十分には普及していません。実際、フードの引き紐が付いた服は現在も多数販売されています。

小さなお子さんを持つ親御さんは、子供服のフードやひもによる事故が多発していることを考慮し、衣服を購入する際は、なるべく紐がついていないデザインのものを選ぶようにしましょう。

現在持っている子供服にひもがついているなら、取り外したり、短くたたんで物に引っかからないように安全対策を取りましょう。赤ちゃんは窒息が心配されますので、フードは内側に折りたたんで背中の中に入れておくのが良いでしょう。

子供服に潜む危険を理解し、普段から事故が起きないように気を配っておくことが大切です。

事故を防ぐために

参考サイト
子供服の安全基準策定へ 経産省、フードやひもで事故多発 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG10002_R10C13A1CR0000/
危ない子供服!フードがドアの取っ手に引っかかりあやうく窒息 : J-CASTテレビウォッチ
http://www.j-cast.com/tv/2012/10/25151397.html?igred=on
nacs | 知って得する情報 | 24.子どもを事故から守るために子ども服のJIS化を望む
http://www.nacs.or.jp/toku/toku_joho_024.html

※熊本日日新聞平成25年3月20日朝刊「子ども服 ひも、フードに注意!」参照。

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